亀田俊和検証委員会

歴史学者・亀田俊和、呉座勇一氏らの『歴史の真実』の他、日本史界隈、本邦のアカデミズムの闇などを検証しているブログです。

楽園のハレムー検証・亀田俊和氏の台湾通信~その参~

亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。

・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件(呉座騒動)」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。

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自分を責める気持ちが湧いてきて…呉座勇一氏“中傷投稿”問題、北村紗衣氏が語る「二次加害の重み」 | 文春オンライン

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令和三年・呉座の乱:ロマン優光連載183 (2021年3月26日) - エキサイトニュース

ベストセラー『応仁の乱』呉座勇一さんを名古屋大教授らが提訴 「オープンレターを削除する義務ない」 - 弁護士ドットコム

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現在、『中国史史料研究会』の会報にて好評連載中の亀田センセイのエッセイ「亀田俊和の台湾通信」。連載第1回目からネット上で、オーバードクターの苦境」などと、それなりに反響があったことは、下記のリンク先の記事などからも伺えます。これには、連載を持ち掛けた平林緑萌氏*1も確かな手応えを感じていらしたでしょう。

※以下のまとめなどは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

note.com

b.hatena.ne.jp*2 亀田センセイも実質的に苦学生」「苦労人」*3のイメージが一部で定着したようで、何よりでした。蛇足ですが、ある意味、身に余る光栄だったかと存じます。

●日本と台湾の大学教員の職階、呼称の違いについて

(前回のエントリーからの続き)今回は本題に入る前に、本邦と台湾との大学教員における職階及び呼称の違い、国立台湾大学などについて、一通り調べた範囲で解説致します。

clubtaiwan.net

  ご存知の方も多いでしょうが、本邦の大学など高等教育機関における教員の主要な職階は以下の通り、基本的には教授をトップとする構造となっております。

 

・教授 Professor

・准教授 Associate Professor

・講師 Lecturer / Part-time Lecturer*4

助教 Assistant Professor

・助手 Teaching Assistant / Research Assistant

 

 一方、台湾の大学、特に亀田センセイが勤務している国立台湾大学教員の主要な職階は、下記のようになっているそうです。本邦同様に、「教授」をトップとする構造ですが、若干違っている部分もあります。

 

・教授 Professor

・副教授 Associate Professor*5

・助理教授 Assistant Professor*6

・講師 Lecturer / Instructor

助教 Teaching Assistant / Assistant*7

 

 本邦と比較して、やや分かりづらい部分もあると思われますが、台湾の大学など高等教育機関における職階で「助理教授」とは、「副教授」に次ぐ職位だそうです。そもそも台湾では、一般的に「教授」の社会的ステータスは非常に大きく、周囲から敬意を集める存在だとか。それ故、本邦以上に「教授」の地位に上り詰めるためのハードルは高く、狭き門でもあるらしいです。

 因みに、台湾の大学では総じて「教授」の人数は少なく、「助理教授」の教員が多いのも特徴の一つのようです。

●台湾の最高学府・国立台湾大学とは?

 他方、現在、亀田センセイが助理教授(専任教師)として勤務しているのが、国立台湾大学文學院日本語文學系所(文学部日本語文学科及び研究科)です。台湾大学は、自他共に認める台湾の最高学府であり、日本で言えば、さながら東大こと東京大学に相当するでしょう。それもその筈で、台湾大学の前身は、日本統治時代の1928年に建学した7番目の帝国大学たる台北帝国大学です。戦後、中華民国政府(台湾政府)によって接収され、国立台湾大学に改称された経緯があります。

www.ntu.edu.tw

 現在、台湾大学には約3万人を超える学生が通っており、蔡英文・台湾現総統を筆頭に、国内外の各界に著名な卒業生を多数送り出しております。QSアジア大学ランキング(2022年)でも台湾最高位の19位であり、最高学府の名に相応しい台湾きっての名門大学であることは、言うまでも無いでしょう。尚、授業は、中国語と英語での開講が主流だそうです。台湾大学での日本語の開講について、今のところ確認出来る範囲では、亀田センセイが所属する日本語学科たる文學院日本語文學系所くらいと推定されます*8

 この台湾はおろかアジア屈指のエリート校に、ネイティブの日本語教員として、中国語が全くできない筈なのに公募(?)した亀田センセイでしたが……。

●「亀田俊和の台湾通信」第2回(※前篇*9)から

 2017 年の 3月下旬、約 3 ヵ月前に応募したことなどほぼ忘れ去っていた頃、突然台湾大学から電子メ ー ルが届いた。「書類審査に通過した。4月上旬に模擬授業と面接を行うので、台北に来るように」という内容であった。
 前回も述べたとおり、日本の大学でさえ私は書類審査ですべて落とされ、面接や模擬授業の段階まで進んだことがなかった。だからまず、書類審査を通過したこと自体に腰が抜けるほど驚いた。何よりも先に驚きがあったので、喜びやうれしさの感情はほとんどわかなかった。そして直後に、模擬授業の内容を見ていっそう暗澹たる気分となった。
 模擬授業は 2 科目。それぞれ 10 分間ずつ行う形式であった。まずは日本史。これはまあいい。間題はもう 1 科目だ。日本語の会話・作文・翻訳の3科目から籤で 1 科目選んで行うという指示であった。
 私はこれまで中世日本の歴史、それも主に南北朝時代室町幕府の政治史・制度史ときわめて狭い分野の研究しか行っていなかった。日本語文法の知識など、せいぜい義務教育レベルでかなり忘れ去ってしまっている。日本語を教えた経験も、外国人相手はもちろん日本人対象でさえ皆無である。しかも「中国語(北京語)」もまったくできないのに、翻訳の模擬授業をする可能性まである。おまけに、準備期間もせいぜい2週間程度しかない。これを駐車場の仕事を続けながらやれと言うのか?

亀田俊和「亀田俊和の台湾通信:第2回」(『中国史史料研究会』会報創刊号)

「日本の大学でさえ私は書類審査ですべて落とされ、面接や模擬授業の段階まで進んだことがなかった。 」

「私はこれまで中世日本の歴史、 それも主に南北朝時代室町幕府の政治史・制度史ときわめて狭い分野の研究しか行っていなかった。」

 ……このように如何にも最もらしく述懐されている亀田センセイですが、非礼を百も承知で申し上げるならば、本邦の大学界隈の公募から半ば黙殺に等しい扱いを受け続けた理由の一端については、多少なりともご自覚があると思われます。もとより、これは自分の勝手な憶測ですが。

 遺憾ながら、こうした状況は主著『観応の擾乱』(中公新書)がベストセラーになり、亀田センセイが「歴史学者亀田俊和」として大ブレイクした後も、実は大して変っていなかった可能性さえあります。

 かかる状況に、更なる追い討ちを掛けてしまった危険性があるのが……言うまでもなく、例の呉座騒動だと推定されます。亀田センセイのご健闘を、改めましてお祈り申し上げます。しかしながら、自分は亀田センセイには一切同情致しません。自分如きが同情しても、センセイには甚だ失礼かつ迷惑でしょうから。

 いずれにしても、呉座勇一氏と同様に、亀田センセイもご自分で撒いた種は、ご自分で責任を持って刈り取って下さい。僭越ながら、自分から言えることは以上です。

「日本語文法の知識など、 せいぜい義務教育レベルでかなり忘れ去ってしまっている。 日本語を教えた経験も、 外国人相手はもちろん日本人対象でさえ皆無である。 しかも「中国語(北京語)」もまったくできないのに、 翻訳の模擬授業をする可能性まである。 おまけに、 準備期間もせいぜい2週間程度しかない。 これを駐車場の仕事を続けながらやれと言うのか?」

 実は中国語はおろか、日本語教師としての経験も皆無であり、素人同然だった事実を、図らずも告白してしまった亀田センセイ。正直(?)で宜しい!と拍手したいところですが、では、ダメ元であれ、何故わざわざ公募したのかと小一時間問い詰めたくもなります。その場合、ご迷惑をお掛けするのは、恐縮ですが……。

絶対に無理に決まっている」。私はまた心が折れた。しかし、なぜかともかく書類審査が通ったのは厳然たる事実である。私はふたたび、上島先生にご相談した。
「本当に台湾に行く覚悟があるか?」。まず先生は、そう尋ねられたように記憶している。私の京都在住は、26 年目に突入していた。ちなみに千葉県木更津市が 2 年、 秋田県が 13 年、函館市が3年である。「亀田=秋田」 というイメ ージが強いが、実は秋田で暮らしていたのは意外に短い。人生の半分以上を京都で送っていた。
 しかし前回も述べたとおり、私の人生は正直ジリ貧に陥りつつあった。正直、京都の生活もいい加減飽きていた。まさか海外からチャンスがめぐってくるとは夢にも思わなかったが、これも神様のお導きかもしれない。イチから人生をやり直すくらいの覚悟で、新天地で未知の生活に挑戦するのもありではないか? そう考えた私は、「あります」と答えた。

亀田俊和「亀田俊和の台湾通信:第2回」(『中国史史料研究会』会報創刊号)

「私の京都在住は、 26 年目に突入していた。 ちなみに千葉県木更津市が 2 年、 秋田県が 13 年、 函館市が3年である。「亀田=秋田」 というイメ ージが強いが、 実は秋田で暮らしていたのは意外に短い。 人生の半分以上を京都で送っていた。」

 京都在住26年目はともかく、亀田センセイが千葉県木更津市で2年間過ごしたことがあるとは、これなども初耳でした。函館市での3年間というのは、函館ラ・サール学園での高校時代のことでしょう。

「まさか海外からチャンスがめぐってくるとは夢にも思わなかったが、 これも神様のお導きかもしれない。 イチから人生をやり直すくらいの覚悟で、 新天地で未知の生活に挑戦するのもありではないか? そう考えた私は、「あります」と答えた。」

 亀田センセイの高邁なるご決意ですが、「答え合わせ」は、早々と最悪の結果に終わった模様です。誠に遺憾ながら、です。言うまでもなく、これまた例の呉座騒動によって。

 まあ、自分が言うのも何ですが……人間、良い意味でそう簡単に変われるならば、苦労はいらないと考えられます。新天地の台湾で、文字通り心機一転、亀田センセイは、一から人生をやり直す位のお覚悟のおつもりだったのは事実でしょうが。ご愁傷様です。

 ちなみに私の祖父は戦前満州鉄道の職員で、父も満州国長春市で生まれた。終戦時、祖父はもう少しでソ連軍に捕まってシベリアに抑留されかけたところを危うく逃げ、父も中国残留孤児となる一歩手前であった。その子や孫である私が、「中華文明圏」に行こうとしている。 我が家はこの文明圏に縁があるのだろうかと、 漠然とそんなことも考えた。

亀田俊和「亀田俊和の台湾通信:第2回」(『中国史史料研究会』会報創刊号)

 実は亀田センセイ、ご家族やルーツなどについては、ご自身のツイッターでも折に触れて回想しておられました。以下は、その主だったものです。

※以下のツイートは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

 亀田センセイはツイートで、ご自身の祖父が、戦前は南満州鉄道こと満鉄の職員であり、戦後は本土に引き揚げて来た満州移民であること。2019年2月~4月頃(推定)に亡くなられた父親も満州出身で、戦後は自衛官を務めていたことなども打ち明けておられました。上記の「台湾通信」の記述とほぼ一致しております。

 最もこうなると、呉座騒動時の「私に健全な保守思想を骨の髄まで授けてくれた父に、今こそ感謝したい!」という亡父への謝意のツイート*10を、亀田センセイが後にこっそり削除したのは、如何なる所以なのか。その真意は、いよいよ不可解になってきます。

 余談ですが、亀田センセイに妹さんがいるらしいとは、自分など上記のツイートで初めて知りました。

 不遜な言い方で恐縮ですが、人に歴史ありと言いますか。ある意味、亀田センセイが語るご家族の逸話は、知る人ぞ知る昭和史の断面だとも思いました。無論、これなども自分の勝手な感想です。


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*1:言うまでもなく、呉座騒動の主犯格の一人でもあります。呉座勇一氏だけでなく、亀田センセイとも交流があったようです。

*2:尚、このツイートは後に亀田センセイによって、密かに削除されました。

*3:実際には不惑を過ぎても、実家からの仕送りで生計を立てるなど、案外、ボヘミアン生活を堪能していた疑惑もありますが。

*4:非常勤講師のこと。

*5:日本の大学教員における「准教授」の職位に該当する。

*6:日本の大学教員における「助教」の職位に該当するが、台湾では博士号を取得した講師のことも意味する。

*7:日本の大学教員における「助手」の職位に該当する。

*8:もとより、自分は本邦はともかく、台湾の大学事情。特に日本語学科の実情などは未だよく分からない点も多いです。従って、断定することはできません。この点につきまして、間違いがあった場合は、可及的速やかに訂正致しますので、宜しくお願い申し上げます。

*9:第2回分も前後篇に分割して、それぞれ検証させて頂きます。悪しからず、ご了承下さい。

*10:尚、この発言のツイートは後に削除されました。→ https://twitter.com/kamedatoshitaka/status/1373666460078280711

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/kamedatoshitaka/status/1373660302173036547