亀田俊和検証委員会

HN【御座候/はむはむ2世】が江湖に問う「哲学から下ネタまで、何でもありの型にはまらないブログ」……ではなく、歴史学者・亀田俊和、呉座勇一氏らの『歴史の真実』の他、呉座・日本史界隈、本邦のアカデミズムの闇などを検証しているブログです。

逃げ上手のパンダ戦記……!?(其の拾漆)ー呉座騒動の主演・平林緑萌氏の異聞録~借金玉篇⑰~

亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。

・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件(呉座騒動)」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。

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・当ブログへのご意見、ご感想及び情報提供などにつきましては、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。場合によっては、謝礼等も前向きに検討致しますので、宜しくお願い申し上げます。

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 つまり自分には、人間の営みというものが未だに何もわかっていない、という事になりそうです。自分の幸福の観念と、世のすべての人たちの幸福の観念とが、まるで食いちがっているような不安、自分はその不安のために夜々、転輾し、呻吟し、発狂しかけた事さえあります。自分は、いったい幸福なのでしょうか。自分は小さい時から、実にしばしば、仕合せ者だと人に言われて来ましたが、自分ではいつも地獄の思いで、かえって、自分を仕合せ者だと言ったひとたちのほうが、比較にも何もならぬくらいずっとずっと安楽なように自分には見えるのです。

太宰治『人間失格』

・呉座騒動の発端というか、図らずも号砲となってしまったのが、亀田センセイによる網野善彦への雄々しき勝鬨……もとい、「必要があって、網野さんの本を読んでいます。改めて、ほんとレフティな方ですねw」「日本嫌いなのに、何で日本史研究したんだろ?w」などのご発言による舌禍事件(?)だったことは、記憶に新しいところだと思われます。

 亀田センセイご自身は、ご高著『南朝の真実 忠臣という幻想』(歴史文化ライブラリー378 吉川弘文館)などで網野善彦氏のことも肯定的に評価していたのも、事実ではありますが。とはいえ、その後、センセイは如何なる理由で網野を酷評(?)するようになってしまったのか。

 実は、そのヒントらしきものが、池内恵氏の「マルクス主義史観」雑語りを検証したエントリーでもご紹介した、下記の網野善彦の自伝『歴史としての戦後史学 ある歴史家の証言』(洋泉社新書)のインタビューなどにも存在すると、考えられます。

 管見の限りでは……2020年2月6日、亀田センセイが呉座勇一氏の反対も振り切って、自称「自由主義史観」派による『つくる会』こと『新しい歴史教科書をつくる会』に講師としてご参加し、晴れてご講演なされたこと。

 何よりも、「フェミニストどもを土下座させて謝らせた!」などと公言していた自称「ネット保守」「新保守主義者」「ネット右翼の代表格」のネット論客・HN【はむはむ】として縦横無尽に大活躍しておられた事実等も踏まえると……実に興味深いものがあります。

 網野 本来はいろいろな立場の人の集まった学会ですが、当時の「歴史学研究会」や「民主主義科学者協会」はみなマルクス主義が主流でした。

 あの頃の左翼運動はだんだん極左的になっていって、その極端な例は「山村工作隊」ですよ。山村を遅れた辺境だと捉えて、そこに武装闘争の根拠地をつくろうという毛沢東路線です。学生達は本気でリュックサックを担いで山村に入ったんです。実際、そこで命を落とした方もいます。僕は歴研の運動などを通じて、その督戦隊みたいな役割をしていたことになります。だから僕は❝戦犯❞なんですよ。

 しかし、そういう動きは、アメリカ帝国主義に対して、「日本民族の独立」をかちとらなければならないという気持ちに支えられていました。いま「自由主義史観」の人たちが「日本人の誇り」だなんて言ってますが、あの頃は街を歩けばアメリカの兵士ーG1がパンパンと言われた娼婦たちと歩いている状態でしたからね。だから学会でも真剣に「民族の問題」が議論されたんです。「民族は近代になって初めて生まれる」という、それまでのマルクス主義の定式に対して、「民族はもっと古く歴史的なものを背景にしている」という考え方があり、共産党の路線とも絡んで猛烈な論争が起こったんです。

 その過程で、マルクス主義の立場をとる歴史学者民俗学者文化人類学者が共同研究をするとか、美術史家とか実際に芸能にたずさわっている人たちと一緒に研究するということがあったんですね。狂言師野村万作さん兄弟や能の観世栄夫さんは、その頃の「伝統芸術の会」の有力な会員でした。   

網野善彦『歴史としての戦後史学 ある歴史家の証言』(洋泉社新書)p330~331

 余談ながら、網野善彦の上記の証言からは、当時の日本共産党界隈には所謂「左翼ナショナリズム」的な潮流もあったことが伺えます。

 個人的には、現代で言えば……理非善悪は別として、トルコ共和国の建国以来、一貫してトルコ政府による同化政策などで抑圧されがちなトルコ系クルド人の権利擁護などを目的に、内外で非合法の武装闘争を続けているクルド人極左ゲリラ組織「クルド労働者党PKK)」が、当初はマルクス・レーニン主義と渾然一体となったクルド民族主義イデオロギーにしていた史実なども彷彿とさせてくれます。

 もとより、自分は日本共産党PKKの支持者などではありませんが。

※以下のツイートなどは、ご参考なまでに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

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アーカイブに残っていた、当時の亀田センセイのツイートのスクショです。

b.hatena.ne.jp

*1

b.hatena.ne.jp

*2

b.hatena.ne.jp

*3

b.hatena.ne.jp

*4

b.hatena.ne.jp

*5

アーカイブに残っていた亀田センセイのツイート(2021年3月27日)から。尚、センセイご本人は後に、このツイートを密かに削除なされました*6。理由は不明です。

b.hatena.ne.jp

かつて網野善彦は、建武政権を非農業民のパワーを吸収した「異形の王権」と見なす独自の学説を展開して一世を風靡したが、それも新たな建武政権像構築の試みであった。

亀田俊和南朝の真実 忠臣という幻想』(歴史文化ライブラリー378 吉川弘文館)p208

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 そう言えば、「社会史」を代表する戦後史学のスター学者でもあった網野善彦の初期の傑作とも言うべき『無縁・公界・楽』(平凡社ライブラリー)は……亀田センセイが私淑しているらしい「皇国史観」の大家・平泉澄の初期の学術研究でもある「アジール論」なども下敷きにしていた可能性等は、多くの研究家も指摘しています。

 網野には、近年、亀田センセイご自身も再評価している模様の後醍醐天皇をテーマにした、一風変わった研究書『異形の王権』(同)もあることは、センセイご自身も上述で触れておられます。

 自分が『異形の王権』などを読む限り、網野自身は後醍醐天皇に対して、必ずしも否定的な評価を下してはいなかったようですが……この後醍醐天皇こそ、実は平泉の「皇国史観」等も最重視していた「中興の帝」であったという史実もあります*7

 翻って、上記の亀田センセイのご発言なども改めて鑑みると……呉座騒動時、センセイが読んでいた網野善彦の著作とは『歴史としての戦後史学』『異形の王権』などではなかったかと推定されます。

 私見ですが、恐らく、亀田センセイは……平泉澄に私淑している模様の日本中世史研究者として、網野善彦本人に対しても何か思うところがあったかと存じます。

これもこの際だから明かしますが、つくる会で講演したとき、呉座さんには反対されました。こういう攻撃が来ることが予想されたからです。しかし私は、日本史学を広めるためには党派性などこだわっていられないと、それなりに使命感を持っていますので、その反対は断りました。*8

 『つくる会』での講演の経緯についても、熱く語っておられた亀田センセイからすれば、所詮は網野善彦など……ゲフンゲフン、失礼致しました。

・昨日(2023年5月7日)、統一協会による合同結婚式が予定通り開催されたようです。教団側は、信者個人の「自由意志」とやらを強調している模様ですが……もとより、教団によって、洗脳された(可能性がある)信者たちに本当の意味での「自由意志」などあるのかは、大いに疑問符が付くところでありますが。

 尚、統一協会を訴えた本邦の民事訴訟では、婚姻の自由の侵害とする判決が最高裁で確定しております。

※以下のツイートなどは、ご参考なまでに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

www.dailyshincho.jp

www.yomiuri.co.jp

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※ネットでの拾い物画像です。皮肉にも、笹川良一の「人類皆兄弟」の理念が最低最悪の形で実現していたのが……統一協会などを巡る本邦の問題の一面かと考えられます。

※時系列がバラバラで恐縮ながら、山上徹也容疑者が呉座騒動時、それ以後に連発していた呉座勇一氏関連のツイートのスクショです。同容疑者が、加害者の呉座氏の擁護に血道を上げる一方、被害者の北村紗衣氏に対して極めて批判的だったらしい事実などが確認できます。フェミニストを毛嫌いしていた理由などは不明ですが、アンチフェミニスト・ミソジニストであったと仮定すると、事の是非はともかく、一定の説明が付くと考えられます。

gendai.media

山上徹也容疑者の全ツイートを計量分析して見えた、その孤独な政治的世界(伊藤 昌亮) @gendai_biz

ジェンダーのところに呉座さんの名前が・・・

2022/08/12 11:56

b.hatena.ne.jp

山上徹也容疑者の全ツイートを計量分析して見えた、その孤独な政治的世界(伊藤 昌亮) @gendai_biz

頻出固有名詞が安倍、石破、バイデン、天皇、呉座、ホリエモン。なにかに囚われてる感はあるわな。

2022/08/12 12:53

b.hatena.ne.jp

togetter.com

archive.ph

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※断定はできませんが、報道などによると、山上容疑者が安倍元首相暗殺の決行直前に、ネット上で交流のあったジャーナリストの米本和広氏に宛て、投函した手紙の文面だそうです。言うまでもなく、内容を鵜吞みにするのは、大変危険でしょうが。

※『週刊文春』(文藝春秋、2022年8月11日号)p32の画像です。記事の全文は、下記の「「山上の兄も包丁を持って幹部の家に向かった」最も親しい信者の告白7時間」と題した『週刊文春』の電子版(有料)か、最寄りの図書館などで該当号をお読み下さい。この見出しだけでも、衝撃的な内容でしたが……。

bunshun.jp

www.nikkan-gendai.com

wpb.shueisha.co.jp

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●えりぞ氏ご本人からの熱い𠮟咤激励(?)に対し、借金玉・平林緑萌両氏は……!?

(前回のエントリーからの続き)係争中にも拘わらず、借金玉・平林緑萌両氏にも、エール(?)を送っておられるようなえりぞ氏。

 ある意味、「大人の対応」のえりぞ氏に対して、借金玉・平林緑萌両氏は今後、どうされるのでしょうか……無論、山田崇仁氏も!?

※以下のツイートなどは、ご参考なまでに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

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 ……恐縮ながら、今回の更新にて平林緑萌・借金玉両氏とえりぞ氏との裁判闘争などを取り上げるのは、一旦、終了する予定です。

 とはいえ、今後も大きな動きなど続報があれば、当ブログでも断片的であれ、随時お知らせするつもりではあります。

 悪しからず、ご了承下さい。宜しくお願い申し上げます。

 


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*1:このツイートは、後に亀田センセイによって削除されました。

*2:このツイートも、後に亀田センセイによって削除されました。

*3:このツイートもまた、後に亀田センセイによって削除されました。

*4:このツイートなども、後に亀田センセイによって削除されました。

*5:このツイートも例によって亀田センセイによって、後に削除されました。尚、https://twitter.com/kamedatoshitaka/status/1373666460078280711「私に健全な保守思想を骨の髄まで授けてくれた父に、今こそ感謝したい!」というツイートも同様に亀田センセイが削除済みです。

*6:https://twitter.com/kamedatoshitaka/status/1375959876371812353

*7:片山杜秀皇国史観』(中公新書)p202~203。

*8:この文面のツイートは、後に亀田センセイによって削除された模様です。