・亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。
・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件（呉座騒動）」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。
「匿名で悪口スクショが続々と…」呉座勇一氏“中傷投稿”問題、渦中の北村紗衣氏が語る顛末 | 文春オンライン
自分を責める気持ちが湧いてきて…呉座勇一氏“中傷投稿”問題、北村紗衣氏が語る「二次加害の重み」 | 文春オンライン
呉座勇一「炎上」事件で考える、歴史家が歴史修正主義者になってしまうということ | ハーバー・ビジネス・オンライン
知識人「言論男社会」の深すぎる闇…「呉座勇一事件」の背景にあったもの（後藤 和智） | 現代ビジネス | 講談社（1/7）
令和三年・呉座の乱:ロマン優光連載183 (2021年3月26日) - エキサイトニュース
ベストセラー『応仁の乱』呉座勇一さんを名古屋大教授らが提訴 「オープンレターを削除する義務ない」 - 弁護士ドットコム
武蔵大准教授の北村紗衣氏、甲南大非常勤講師を提訴 「ツイッターで名誉毀損された」 - 弁護士ドットコム
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●『新しい歴史教科書をつくる会』での講演……！？
今を去る2020年2月6日、亀田センセイは保守派の歴史団体『新しい歴史教科書をつくる会』こと『つくる会』に講師として招待され、「南北朝時代ー大きく覆りつつあるその歴史像ー」と題して講演*1しております。当日のテーマ及びスケジュール、亀田センセイ以外の講師の顔ぶれなどは、『つくる会』公式サイトの他、同会の公式ツイッターでも確認できます。
今日は反響(？)がありました国立台湾大学助理教授・亀田俊和先生の講座です。 pic.twitter.com/KZpYVM0BKt
— 新しい歴史教科書をつくる会【公式】 (@Tsukurukai) 2020年2月6日
亀田先生の講演の写真を２枚。 pic.twitter.com/lF9V3TSsYx
— 新しい歴史教科書をつくる会【公式】 (@Tsukurukai) 2020年2月7日
『つくる会』については……発足当時から、歴史学に基づいた純然たる研究団体というよりもイデオロギーに基づいた政治運動的な団体ではないかなど、とかく毀誉褒貶が激しい組織のようです。一部では、いわゆる歴史修正主義とも親和性が高い、との酷評もあるそうです。そういった賛否両論がある団体で、歴史の専門家でもある亀田センセイが講演をしていた事実が、例の呉座騒動の折に蒸し返されたのでした。
これについては、当時、亀田センセイもツイッターで反論なさっていました。
※以下の亀田センセイのツイートは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
１度講演したことはありますが、南北朝時代の政治史に関する私見を頼まれて紹介しただけで、現代政治のイデオロギーとはまったく無関係です。正会員でもないですし。それで「ドップリ」とか言われてもねえ…（苦笑 https://t.co/Rdg8BR1BHC
— 亀田 俊和 (@kamedatoshitaka) 2021年4月3日
実際、上記の『つくる会』のツイートに添付された資料の写真などを見る限り、講演そのものは後醍醐天皇や足利尊氏などを中心にした南北朝時代の政治史がテーマであり、イデオロギー色は薄そうにも思えます。尚、亀田センセイを『つくる会』の講演に講師として招聘したのは、同会の理事（当時）だった倉山満氏だそうです。
倉山氏は後に公式サイトにて、講演当時の経緯などを振り返っていますが、その中で亀田センセイがこっそり削除した上記のツイートなどの文面も全文記載していました。恐縮ですが、それらを引用させて頂きます。
※下記の亀田センセイのツイートの文面（削除済？）は、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
「これもこの際だから明かしますが、つくる会で講演したとき、呉座さんには反対されました。こういう攻撃が来ることが予想されたからです。しかし私は、日本史学を広めるためには党派性などこだわっていられないと、それなりに使命感を持っていますので、その反対は断りました。」
「くらら*3さんは、レジュメが10頁以上もあることに驚いておられましたね。「逆賊を称賛するなど許せない！」的な批判は一切ありませんでした。後は居酒屋で楽しく飲み食いして、普通の講演会とまったくいっしょでしたよ。」
自分もこれまた当時、亀田センセイの仰る通りだと考えていました。しかし、亀田センセイの裏の顔ー自称・「ネット保守」「新保守主義者」のHN【はむはむ】ーとして、八面六臂の大活躍をしていたというネット論客時代の過去などを踏まえると、意味合いが多少なりとも変わって来る可能性があります。何故、亀田センセイは、誰よりも党派性に拘っていたらしいご自身の過去を棚の最上段に上げるのでしょうか。無論、党派性に固執すること自体を、悪だと全面的に否定するつもりは毛頭ありませんが。何よりも「これもこの際だから明かしますが～」のツイートを今になって、密かに削除したのか。言うまでもなく、ツイートを削除するのまたご本人のご自由とはいえ。
いずれにしても、亀田センセイが『つくる会』で講演をしたのは、ご本人の勝手です。外野が必要以上にとやかく言うのも、大きなお世話でしょう。しかしながら、実に不思議というか、今にして思えば、これもまた不可解なご対応でした。個人的には、次々と疑問が浮かんできます。亀田センセイの真意は、何処に……？
