亀田俊和検証委員会

HN【御座候/はむはむ2世】が江湖に問う「哲学から下ネタまで、何でもありの型にはまらないブログ」……ではなく、歴史学者・亀田俊和、呉座勇一氏らの『歴史の真実』の他、呉座・日本史界隈、本邦のアカデミズムの闇などを検証しているブログです。

歴史学者になってから40年。そろそろ、オジサンにも春が……。ー亀田俊和氏と平山優氏と~薔薇篇~

亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。

・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件(呉座騒動)」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。

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前回のエントリーでも少しだけご紹介した『週刊朝日』MOOKシリーズの最新号『歴史道』Vol.24(朝日新聞出版)p71~77に掲載された亀田センセイの寄稿文「「後醍醐天皇」「足利尊氏」「楠木正成」を再考する」。

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 実は、この中で亀田センセイは「後醍醐天皇」(同書p72~73)の項目にて、以下のように述べておられました。

 戦前において、建武政権の政策がだめで後醍醐天皇が暗君であったとする❝通説❞を唯一激しく批判したのが、平泉澄である。平泉は昭和九年(1934)刊行の『建武中興の本義』において、建武政権の諸改革を列挙して称揚した。特に注目できるのは、14世紀以来不動であった恩賞不公平説を一蹴したことである。この論証は具体的な根拠を列挙しており、現代から見てもかなり実証的で説得力がある。

 だが、平泉の後醍醐再評価論は、実はそれほど浸透しなかったらしい。平泉の講義を受けた昭和天皇でさえ納得しなかった。そして敗戦を迎え平泉が公職を追放されると、平泉説は学界のごく一部のマイナーな見解にすぎなくなった。

 とはいえ、戦後の後醍醐暗君論は単純な戦前回帰ではない。戦後の建武政権研究は、マルクス主義的な歴史学の影響を受け、古代への復古・反動と見なすべきか、改革の急進性に注目すべきかという対立軸を中心に展開することとなった。前者の典型が松本新八郎で、後者の代表が戦後中世史研究をリードした佐藤進一である。佐藤の見解は日本中世史研究の大枠を作る学説となり、反動と進歩双方を組み合わせた論者も登場したが、いずれも後醍醐を不徳で無能な暗君と見なす点では共通しており、数百年来の歴史観を見事に継承している。建武政権の特異性や後醍醐の異常人格を強調する網野善彦『異形の王権』(1986年)も、総体的にはこの流れに位置づけられよう。

 

 現実的で有効な政策を推進した君主へと評価が変化

 

 だが、20世紀最末期から、建武政権の政策を再評価する見解が登場し始めた。伊藤喜良は後醍醐がすべて綸旨による決裁をめざしていたとする佐藤進一の「綸旨万能主義」説を批判し、雑訴決断所陸奥将軍府鎌倉将軍府の設置を肯定的に評価した。その他、市沢哲らも鎌倉後期の朝廷の政策との連続性を指摘した。

 さらに、筆者らは後続の室町幕府がこの政権の諸制度を発展的に受け継いでいることを解明しつつある。つまり、建武政権の政治が現実的で有効であったと評価されてきているのである。それを主導した後醍醐天皇の政治家としての評価も、平泉澄皇国史観とは異なる文脈で適正になされていくであろう。

亀田俊和「「後醍醐天皇」「足利尊氏」「楠木正成」を再考する」『歴史道』Vol.24(朝日新聞出版)p73

 いやあ、語るに落ちる、とまでは言いませんが……穿った見方をすると、皇国史観の大家・平泉澄を今更、何故、評価したがるのか?という疑問に対する亀田センセイのご回答の可能性もあるかと存じ上げます。

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 個人的には、非礼を百も承知で、亀田センセイの上記の見解などについて呉座勇一氏や平山優氏などのご意見も伺いたいところですが……自分なりに私見を述べますと、噴飯ものというか、論評する言葉さえ惜しいかと存じます。

 そもそも、言うまでもなく、戦後、平泉澄が一貫してほぼ完全否定されているのは……業績や見識云々以前に、一にも二にもイデオロギーに問題ありまくりで、「歴史家」というよりも「イデオローグ」だからでしょう。とどのつまり、議論の大前提からしておかしいというか、最初から結論ありき、ということになります。

 今迄、亀田センセイ以外の名だたる研究者の方々が、平泉の後醍醐天皇再評価論に殆ど注目してこなかったのは、どうしてなのか。「平泉の講義を受けた昭和天皇でさえ納得しなかった。」というのが事実ならば、ある意味、それが全てを雄弁に物語っている可能性もあります。

 百億歩譲って、部分的に実証主義的な箇所があり、評価に値するとしても、皇国史観という文脈を踏まえた上で、慎重に検討すべきかと考えられますが。

 本郷和人氏でさえ、平泉の皇国史観などについて「それはもはや学問ではなく、信仰であり宗教ではないか、と思うのだが、どうやらそういうことらしい。」(本郷和人歴史学者という病』(講談社現代新書)P70)と一刀両断している位ですから。

 極言すれば、あの西村博之でさえごくごくたまに正論を吐く、の類話かと。口幅ったい言い方をすると、だから何だ、それがどうしたの話でしょう。

 もとより、自分は平泉澄の研究者でも無く、上記の平泉の著作なども読んだことがありませんので、これ以上の言及は控えますが……網野善彦の評価を微修正(?)している亀田センセイの記述もありますので、今後、機会があれば自分なりに調べたいと思います。

・天網恢恢疎にして漏らさず、とは言いますが、あの安倍元首相銃撃事件を引き起こし、結果的に統一協会と本邦の戦後裏面史の闇を暴いてしまった山上徹也容疑者。

 その山上容疑者に、図らずもアンチフェミニスト・ミソジニスト(?)として共鳴され、何らかの影響を及ぼしてしまった可能性のある呉座勇一氏。

 因果の交差路で、二人はまた……?

※以下のツイートなどは、ご参考なまでに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

※上記のツイートに添付されていた、亀田センセイの母校・京都大学の大先輩でもある黒田勝弘の記事「在韓日本人、10年で倍増 半数統一教会関係者か」『産経新聞』(2005年9月9日付朝刊)。内容の信憑性等はともかく、こうして統一協会を「反日」などと批判しておきながら、その一方、黒田本人は何食わぬ顔で統一協会系の雑誌にも度々寄稿。関連団体等でも平然と講演し、あの日韓トンネルセミナーにもホイホイ呼ばれていたそうです。厚顔無恥というか、何というか。

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 昨日、放送されたTBS『報道特集』が、またまた衝撃的な内容でした。上記のダイジェスト動画では、残念ながら省略されていますが、山際前大臣の秘書A氏(実は統一協会信者で幹部級!?)の真実はもとより、彼の下で働いていたという元信者のお方の証言が。

 詳しい内容などは次回以降に触れますが……。

kensyoiinkai.hatenablog.com

※以下のツイートなどは、ご参考なまでに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

※時系列がバラバラで恐縮ながら、山上徹也容疑者が呉座騒動時、それ以後に連発していた呉座勇一氏関連のツイートのスクショです。同容疑者が、加害者の呉座氏の擁護に血道を上げる一方、被害者の北村紗衣氏に極めて批判的だったらしい事実などが確認できます。フェミニストを毛嫌いしていた理由などは不明ですが、アンチフェミニスト・ミソジニストであったと仮定すると、事の是非はともかく、一定の説明が付くと考えられます。

gendai.media

山上徹也容疑者の全ツイートを計量分析して見えた、その孤独な政治的世界(伊藤 昌亮) @gendai_biz

ジェンダーのところに呉座さんの名前が・・・

2022/08/12 11:56

b.hatena.ne.jp

山上徹也容疑者の全ツイートを計量分析して見えた、その孤独な政治的世界(伊藤 昌亮) @gendai_biz

頻出固有名詞が安倍、石破、バイデン、天皇、呉座、ホリエモン。なにかに囚われてる感はあるわな。

2022/08/12 12:53

b.hatena.ne.jp

togetter.com

archive.ph

anond.hatelabo.jp

togetter.com

※断定はできませんが、報道などによると、山上容疑者が安倍元首相暗殺の決行直前に、ネット上で交流のあったジャーナリストの米本和広氏に宛て、投函した手紙の文面だそうです。言うまでもなく、内容を鵜吞みにするのは、大変危険でしょうが。

※『週刊文春』(文藝春秋、2022年8月11日号)p32の画像です。記事の全文は、下記の「「山上の兄も包丁を持って幹部の家に向かった」最も親しい信者の告白7時間」と題した『週刊文春』の電子版(有料)か、最寄りの図書館などで該当号をお読み下さい。この見出しだけでも、衝撃的な内容でしたが……。

bunshun.jp

※『週刊文春』(文藝春秋、2022年9月8日号)p133の画像です。記事の全文は、下記の「統一教会北朝鮮に献上した5000億円 文鮮明金日成に「お兄さんになって」」と題した『週刊文春』の電子版(有料)か、最寄りの図書館などで該当号をお読み下さい。統一協会北朝鮮と懇意で、巨額の経済支援なども行っており、その原資の大半は日本人の信者から搾り取ったお金であることは多くの識者が指摘しておりますが、これは……!?

bunshun.jp

※BSーTBS『報道1930』「ロシアが3日前に“対テロ会議”?/北朝鮮に旧統一教会信者が潜水艦を仲介」(2022年10月12日放送分)からの一部の映像のスクショです。同放送の後半にて、統一協会北朝鮮との衝撃的な事実のオンパレードが……!?

※上記の春某髭候氏のツイートに添付されたスクショ画像などです。私見ですが、安倍晋三元首相暗殺事件と統一協会を巡る詭弁・屁理屈などのパターンが事細かく分類化されていると思われます。

 

yone56563.blog.fc2.com*2

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ja.wikipedia.org

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dic.nicovideo.jp

 

ツイッターから浮き彫りになる亀田俊和氏と平山優氏の絆~その捌~

 相変わらず、亀田センセイなどを巡る平山優氏のツイートの発掘調査を続けておりますが……大河ドラマ真田丸』で平山氏と共に時代考証をご担当されていた丸島和洋氏が、あのタイミングでツイッターアカウントを削除されたのは、結果オーライだったとしても、正解であったと思います。

 それにしても、丸島氏ご本人が躊躇なく垢削除に踏み切ったのは……良くも悪くもブロマンス*3な本邦の日本史界隈の雰囲気などを敬遠されていらした可能性も?

 もとより、自分の勝手な憶測であり、恐縮ではございますが。

※以下のツイートなどは、ご参考なまでに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

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 ……まだまだ今暫く続きますので、ご了承下さい。宜しくお願い申し上げます。

 

*1:パトリオットTV」とは、統一協会の機関紙『世界日報』によるネットTVのことです。

*2:山上徹也容疑者が、事件直前に上記の手紙を宛てたジャーナリストの米本和広氏のブログから。『週刊文春』(文藝春秋、2022年8月11日号)p35に掲載された米本氏ご本人のインタビュー記事「山上が手紙を送ったジャーナリストは何者か」が転載されており、実質無料で全文読めます。ご興味あるお方は、自己責任でご一読下さい。

*3:無論、厳密には異なる可能性もあります。