・亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。
・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件(呉座騒動)」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。
・当ブログへのご意見、ご感想及び情報提供などにつきましては、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。場合によっては、謝礼等も前向きに検討致しますので、宜しくお願い申し上げます。
higakitakashikensyoiinkai@gmail.com
※今回は、エントリーの容量等の関係もあり、ジャニー喜多川の性加害事件、並びに統一協会と山上徹也容疑者関係の情報更新等は、お休み致します。
今迄の情報などは、下記のまとめをご参照下さい。宜しくお願い申し上げます。
・「呉座勇一事件」こと呉座騒動から、今月で4年目を迎えました。
これまで当ブログでは、呉座騒動そのものについて、まとめたエントリーは無きにしも非ず、の状態でした。
そうした事情もあり、これまでの検証によって判明した新事実等も踏まえて、ダイジェスト版という形にはなりますが、改めて呉座騒動を網羅していこうと思います。
呉座勇一氏の法廷闘争が「実質4連敗」、事実上の「全敗」で幕を閉じるなど、節目が過ぎたことも、背景にはあります。
●「呉座騒動」4年目のプレイバック……!?
事の発端は、亀田センセイのX *1アカウントの更新が止まる10ヶ月程前に遡ります。
2021年3月13日頃、亀田センセイご本人がXで、日本中世史の大家・網野善彦について、下記のように軽口を叩いたことが導火線となりました。
※以下のアーカイブのスクショなどは、ご参考なまでに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

軍事ライターで亀田センセイの「御伽衆」の一人でもある樋口隆晴氏こと「樋口左衛門尉隆晴」(@saemonhiguchi)が、当時、センセイご本人に阿諛追従していたらしいリプライも確認できます。
ある意味、全ては、ここから始まったとも言っても過言ではありませんが。
尚、これらのポスト*2の内、亀田センセイのものは、後日、ご本人によって削除されました。
根拠も明示しないまま、網野に「レフティ」云々の稚拙なレッテル貼りもした亀田センセイの無邪気な発言等は、ネット上で物議を醸し出し、賛否両論が飛び交う事態となっていきました*3。

管見の限りでは……これらに限らず、当時のXでも、亀田センセイに対して批判的な反応が大勢を占めていたかと考えらます。
そうした中、亀田センセイの舌禍事件に関連し、英文学者の北村紗衣氏(@Cristoforou)もまた、名指しではないものの、以下のように言及したポストをしたのでした。
冷笑系とかいう言葉あるでしょ。最近話題の網野善彦発言、あれは冷笑系だと思うんだけど、網野善彦って冷笑とは反対のロマンチックがとまらない文章を臆面もなく、かつ自覚して書いてると思うんですが、冷笑系ってのはそういう暑苦しいくらいの愛と情熱が隠れた文章を見分けられないのではないか。
— saebou (@Cristoforou) 2021年3月16日
昨日の『懐古する想像力』を読む会でロマンチックがとまらない状態になってしまうことの危険性が指摘されてたけど、ロマンチックがわからないのも実に問題だと思うよ。
— saebou (@Cristoforou) 2021年3月16日
これに対し、亀田センセイの「盟友」とも言うべき同業の呉座勇一氏(@goza_u1)が、鍵垢(非公開)状態のまま、北村氏を揶揄するかのような引用リポストで反応したところ……そのスクショが北村氏ご本人に送られたのか、早速、Xで取り上げられたのでした。

呉座勇一さん、私は全く面識がないし著作も読んだことないんですが、鍵アカウントで私に見えないように私の悪口を言っているというスクショいただきましたー。かわいらしい方ですね。 pic.twitter.com/JDBFhxLj5v
— saebou (@Cristoforou) 2021年3月17日
なんかこの方について、複数の信頼できる筋から「この人しょっちゅう北村さんの悪口言ってますよ」っていう報告きてるんですけど、鍵をかけて他分野の比較的若手の女性研究者(研究上全く接点がないし会ったこともない)に対して見えないようにいっぱい陰口をたたいている男性研究者アカウントですか?
— saebou (@Cristoforou) 2021年3月17日
これを機に、呉座氏の約16万件もあった投稿が、有志によって大々的に「発掘調査」され、丸裸にされていきました。

後に、東京地裁は、同事件の被害者たちが大学側を訴えた裁判の判決で、「合理的理由なく女性を差別するもので、違法性は顕著だ」*4と入試を認定したのですが、呉座氏ご本人の真意とは……!?
その中には、断続的であれ、呉座氏が何年にも渡って、北村氏ご本人を名指しで誹謗中傷していたポストも相次いで発見されていったのでした。


鍵垢とはいえ、呉座氏ご本人は北村紗衣氏への言及を幾度と無く繰り返していました。
これらは、ほんの一部です。その中には、明治大学政治経済学部教授の経済学者・飯田泰之氏(@iida_yasuyuki)のリプライ等も確認できます。
尚、飯田氏自身は、皮肉にも呉座氏の母校・海城高校(男子校)の先輩格にも該当します。
真意はどうであれ、約3,800名*5ものフォロワーを抱えていながら、呉座氏ご本人が、およそ全方位に石を投げまくっていた衝撃的な実態が露わになり、騒動は燎原の火の如く燃え上って、拡大の一途を辿っていきました。


後述しますが、呉座勇一氏は一端、不可思議な形で「謝罪」するも、火の手は瞬く間に拡大し、遂には鍵垢をオープンにすることを余儀なくされていきました。
ともあれ、小田嶋氏自身は、呉座氏の対応が後手後手に回っていたことを、呉座氏ご本人から石を投げ付けられていた「被害者」の立場からも、皮肉たっぷりに告発していたのが確認できます。
呉座氏が、「自粛厨」だの、旧2h(現5ch)めいた言葉を使っていたのは……!?


もとより、カワイさんの見解に対し、全面的に賛同している訳ではありませんが、当時、リアルタイムで事の一部始終を見守っていた自分としては……不遜な喩えで恐縮ながら、第二次バルカン戦争で、セルビア、ギリシャ、モンテネグロ、ルーマニア、オスマン帝国といった周辺国全てを敵に回して袋叩きに遭い、開戦から2ヵ月足らずで大敗したブルガリアの既視感もありました。
余談ながら、当時のブルガリアは「バルカンのプロイセン」との異名がある程、バルカン半島随一の軍事大国でした。
しかし、外交上の失策等もあり、孤立無援の大敗北に。呉座勇一氏も「人斬り呉座」などの綽名がありながらも、やはり(以下略。
当初、呉座氏ご本人は悪びれずに、日本中世史研究者の鈴木小太郎氏(@IichiroJing)ら自身の「御伽衆」のポストをリポストしまくっていたようでした。
が、結果的にこれらの対応も「燃料投下」のようなものとなって、逆効果となってしまった可能性も否めないかと考えられます。


畢竟、事態が益々悪化する中、呉座氏ご本人は、御内儀の松平莉奈氏 (@rinamats)の勧め*7もあってか、3月20日に謝罪するものの、鍵垢のまま謝罪文をポストし、そのスクショをフォロワーに拡散させるという不可解な手法であり、これまた逆効果になったようでした。

やがて呉座氏は、内定していたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の時代考証を自主的に降板せざるを得なくなるなど*8、一連の大騒動はマスメディアでもニュースとして大々的に取り上げられていきました。

最終的に、呉座騒動は……呉座・日本史界隈、否、日本史学界、ひいては本邦のアカデミック世界をも根底から揺るがす未曾有の大炎上騒ぎとなってしまいました。

添付の画像は、恐らく、ゲーム『艦これ』シリーズの艦娘(キャラ)の「速吸」とコラボした、ローソン限定の『瀬戸内レモンサワー』 の写真と推定されます。
後にこのポスト自体は削除されたようなのですが……やはり、名状し難い何かを感じさせてくれるのは、自分だけでしょうか。

これが世に言う「呉座騒動」、別名「呉座勇一事件」のあらましです。
●呉座勇一氏のXからの「名誉の撤退」
一方、呉座勇一氏の勤務先の日文研は、2021年3月24日頃に呉座氏ご本人を厳重注意にしたと発表するも*9、事態は容易に収束しませんでした。
それから数日後の同年4月5日、呉座氏は以下のように投稿し、改めて陳謝すると共に、ご自身のX垢を削除する旨を宣言しました。

このXからの「名誉の撤退」を巡っては、経緯はどうであれ、呉座氏ご自身の「ご意志」によるものだというのが、当時からネット上では半ば「通説」のようでした。
ところが、後に呉座氏サイドが全面敗訴した対日本歴史学協会訴訟の地裁判決によると、これには呉座氏ご本人のみならず、勤務先の日文研サイドの意向も大きかったそうです。
オ 日文研は、同年*103月24日から同年4月5日にかけて、原告 に対し、原告アカウントの過去の投稿データをダウンロードした上で、原告アカウント及びその過去の全投稿を削除することを提案し、原告アカウントの削除方法についても詳細な指示ないし提案を行った(甲26の1・2)。
原告は、同日までに、原告アカウントの過去の投稿データをダウンロードして日文研に提出した上で、日文研の提案に従い、同日、原告アカウント上で、ツイッターの利用方法を誤り多くの方の心を傷つけたことを謝罪するとともに、原告アカウントの削除を予告する投稿を行った(甲4の4、甲26の2)。
「対日本歴史学協会訴訟地裁判決文」(2024年5月20日・東京地方裁判所立川支部令和4年(ワ)第883号判決)p19~20
いずれにしても、上記の判決文からは、日文研サイドが、如何に事態を重く見ていたかが手に取るように分かります。
その後、2021年7月16日には、代理人を介して交渉中だった呉座勇一・北村紗衣両氏の間の折衝が決着し、呉座氏ご本人の正式な謝罪文が北村氏のブログでも公開されました 。これにて、呉座騒動は終息していった……かに思われました。
この時は、です。

【拡散希望】正義は勝つ!
— 弁護士神原元 (@kambara7) 2024年11月13日
呉座勇一氏(代理人吉峯耕平弁護士)が日本歴史学協会を訴えた訴訟で、本日、東京高裁は呉座氏の控訴を棄却。原審判決が維持された。 pic.twitter.com/LiaeheukmH
一審判決はこちらです。 https://t.co/z6w21PwZZG
— 弁護士神原元 (@kambara7) 2024年11月14日

note.comking-biscuit.hatenablog.com

尚、上記の松平氏のポストのリンク先のブログ記事は、現在削除されておりますが……魚拓は残っております。
同ブログ記事からは、松平氏ご自身が、夫の呉座勇一氏のみならず、呉座騒動と一連の裁判闘争等についても、如何なるご心境であったのかが、本当によく分かります。
ある意味、亀田センセイ、そして松平氏ご本人とも親交があるらしい玉井克哉氏らを筆頭とする反オープンレターズ「呉座神聖十字軍」のお歴々にとっても、必読かと存じます。
















亀田センセイ=ネット論客・HN【はむはむ】(ハムハム)、呉座勇一氏=ネット軍師・HN【御座候】のお二人が、mixi時代から一騎当千のご活躍をしていた名コンビであったこと。
センセイご本人が、mixiやブログのコメント欄にまで降臨し、「えっけん(ekken)」(エッケン)こと越後屋健太氏の「悪口を延々言った」こと。
……等々、今迄の当ブログにおける検証結果とも事実関係等が、ほぼ一致していることから、やはり信憑性が高い証言かと存じます。
尚、上記の呉座氏の発言での「加藤先生」とは、言うまでもなく、日本近現代史の泰斗である加藤陽子氏のことかと推定されますが。
こうして改めて、ざっと振り返ってみても、結果として、呉座氏も亀田センセイも、下手を打ってしまったのは一目瞭然かと存じます。
*1:当時の名称は「ツイッター」ですが、以後、本稿では便宜上、現在の名称の「X」で統一します。
*2:当時の名称は「ツイート」ですが、「ツイッター」と同様に、以後、本稿では便宜上、現在の名称の「ポスト」で統一致します。
*3:※参照→ 2021年3月の亀田俊和氏の発言に対する反響 亀田氏はいかにして批判・非難されたか - posfie
*4:→ 【魚拓】聖マリ医科大の入試「合理的理由なく女性を差別」 地裁が賠償命じる:朝日新聞
*5:「対日本歴史学協会訴訟地裁判決文」(2024年5月20日・東京地方裁判所立川支部令和4年(ワ)第883号判決)から。2021年3月時点での数字。呉座勇一氏の垢公開後は削除される直前まで、皮肉にもフォロワー数はうなぎ上りで増え続けていたようでもあり、前掲のbio画面のスクショのように、一時は7,550名にまで達していたかと推定される。
*6:おおよそですが、2021年3月17日~3月20日頃かと推定されます。
*7:2022年11月6日付の呉座勇一「陳述書」から。『呉座勇一のブログ』「私の今後についてネットで論じておられる研究者の方々について」(2024年5月30日) ←同記事内にて、対日本歴史学協会訴訟(一審)で、原告の呉座本人が裁判所に提出していた「陳述書呉座.pdf」が公開されており、閲覧可能です。尚、裁判そのものは既報の通り、一審、二審共に呉座サイドの全面敗訴に終わっています。
*8: 【魚拓】呉座勇一氏、大河ドラマ時代考証を降板 SNS巡り引責:朝日新聞
*9: 【魚拓】女性蔑視投稿で炎上の呉座勇一氏 知人は「彼は食事中もスマホを手放さないSNS中毒」(全文) | デイリー新潮
*10:2021年。
*11:出典は、『ライヒスタークの赤旗』(Wikipedia:2024年12月1日確認)から。
1945年5月2日のベルリン陥落直後、ドイツ国会議事堂に掲げられたソ連旗は、第二次世界大戦に於けるドイツの「完全敗北」をも象徴する歴史的瞬間でもありました。
