・亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。
・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件(呉座騒動)」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。
「匿名で悪口スクショが続々と…」呉座勇一氏“中傷投稿”問題、渦中の北村紗衣氏が語る顛末 | 文春オンライン
自分を責める気持ちが湧いてきて…呉座勇一氏“中傷投稿”問題、北村紗衣氏が語る「二次加害の重み」 | 文春オンライン
呉座勇一「炎上」事件で考える、歴史家が歴史修正主義者になってしまうということ | ハーバー・ビジネス・オンライン
知識人「言論男社会」の深すぎる闇…「呉座勇一事件」の背景にあったもの(後藤 和智) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)
令和三年・呉座の乱:ロマン優光連載183 (2021年3月26日) - エキサイトニュース
ベストセラー『応仁の乱』呉座勇一さんを名古屋大教授らが提訴 「オープンレターを削除する義務ない」 - 弁護士ドットコム
武蔵大准教授の北村紗衣氏、甲南大非常勤講師を提訴 「ツイッターで名誉毀損された」 - 弁護士ドットコム
・当ブログへのご意見・ご感想などは下記のメールアドレスまでご連絡下さい。
higakitakashikensyoiinkai@gmail.com
・呉座騒動時の長谷川晴生氏(東京理科大学非常勤講師)のツイートから。
※以下のツイートは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
今回の騒動では、実名で発信してきた研究者や編集者の多くはまず被害者に謝罪している一方、立派な単著があるにもかかわらずアカウントを消して逃亡中の者もいるようで、仮に現時点では研究や教育を職業としていないにしても、今後そういう活動をする気があるのなら、そのときの信用を心配してしまう。
— hhasegawa (@hhasegawa) 2021年3月27日
「立派な単著があるにもかかわらずアカウントを消して逃亡中の者」とは、あのとある御仁の可能性もありますね……*1。
・前回のエントリーでも冒頭にて取り上げた例の亀田センセイの信者(?)らしいお方。何でも『異端審問官城』というサークル名で同人活動もしているそうです。実際、ツイッターのプロフ欄に貼られたリンク先のアドレスを辿ると、既に何冊かの歴史関係の同人誌などを刊行し、販売中であることも確認できました。
※以下のリンク先は、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
念のため、この機会に何点かの既刊本も拝読させて頂きましたが……。恐縮ながら、良くも悪くも同人誌でした。取り立てて、これ以上の論評の必要性は感じられません。但し、少々気になった点もありましたので、長々と補足させて頂きます。
例えば、2020年5月2日に発行*2されたという『Uncyclopedia Byzantium 特別編 ~しろちち的イスタンブール旅行記~』。ざっと頁をめくってチェックしただけでも、複数の箇所に著者ご本人のお写真が載っているのです。それも無修正&無加工で。具体的には、同書の14頁・15頁・16頁・18頁・19頁・20頁・22頁・28頁・29頁・36頁・37頁・40頁の合計12頁分もあります。特に圧巻は、15頁のお写真だと考えられます。そのため、亀田センセイの信者(?)と思しき方の秀麗なるご尊顔をバッチリ拝することができます*3。
無論、同人誌とはいえ、公的な著作物です。公刊された商業目的などの著作にて「著者近影」のような形で、作者ご本人のお写真を載せること自体は、何ら問題は無いと思います。言うまでもなく、著者ご本人のご自由です。
とはいえ、対面の機会もあるお仕事等がご本業だと仮定した場合、個人情報などを著作に堂々と載せるのは、幾ばくかのリスクがあると思います。ましてペンネーム(HN?)「しろちち*4」をお使いであれば、猶更かと。まあ、他ならぬ亀田センセイの場合、現在は削除したブログ等*5に、まだ無名だった当時*6のご自分のイケメンなご尊顔のお写真などを、平然と掲載していたそうですから。ある意味では、天下無敵の度胸の持ち主であり、その点では賞賛に値すると考えます。無論、大きなお世話だ!と言えば、それまでですが。いやあ、偶然って、やはり怖いですねえ。
それにしても、亀田センセイと並行する形で、幾人かのセンセイの信者(?)及びファンの方々の実態もつぶさに観察していると……総じて、ある種の権威主義的な傾向が強いように思われます。無論、これは自分の勝手な主観です。個人的には、ドイツ出身の社会心理学者エーリヒ・フロムが、主著『自由からの逃走』などで観察対象にした人々をも想起させる……というのは、自分の考え過ぎの可能性もありますが。もとより、亀田センセイご本人が権威主義者なのかは、微妙でしょう。とはいえ、主著『観応の擾乱』(中公新書)などの大ヒットもあり、亀田センセイご自身が現在の日本史界隈で押しも押されもせぬ一大「権威」になりつつあったのは、贔屓目に考えても、事実であったと思います。呉座騒動後は、やや陰りが出て来た一面はあるにせよ、です。
ま、特定の権威に何ら疑問を抱かずに盲従し、無反省かつ無批判に阿諛追従するのもまたご本人のご自由でしょう。法に反したり、社会及び他者などに迷惑を掛けたり、実害を及ばさない限りは。本質的な意味で考えたり、調べたりする手間が省けるメリットもありますから、ある意味、実に効率の良い合理主義的な生き方だとも考えられます。
とはいえ、本来、歴史クラスタとは「史実」に対しては何であれ、謙虚かつ虚心坦懐の筈……だったのではないでしょうか*7。にも拘らず、亀田センセイの周囲は、現実世界の出来事などに対して「というのも、たいてい人間は(自分が)欲することを喜んで信ずるからである(et quod fere libenter homines id quod volunt credunt.)。」(ユリウス・カエサル『ガリア戦記』第3巻18節)のは、何故なのか?ご自分たちが熱を上げている対象が、ほんの少しでも批判されたりすると、まるでご自身が全否定されたような感覚に陥ってしまうお気持ちも、分からなくはありませんが。それでも、限度というものがあるかと存じます。
いずれにせよ、不遜な言い方で恐縮ですが、亀田センセイご本人だけでなく、周囲の取り巻きや信者(?)の方々もまた実に個性的だと思います。もとより、誤解されると困りますが、自分は権威主義者でもなければ、別段、反権威でもありません。井沢元彦のように、反権威を殊更に標榜するガチガチの権威主義者(無自覚)でも無いです。ただの市井の一凡人に過ぎず、本邦の歴史界隈を代表する「権威」のスターダムに上がりつめた、天才歴史家の亀田センセイの足元にも及びません。
自分としては、これからも大いなる反面教師、他山の石として亀田センセイたちの振る舞いを教訓にしていくつもりです。あ、自分は坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、亀田センセイたちを検証している訳ではありません。悪しからず、ご了承下さい。
●ベストセラー『江戸しぐさの正体』の著者・原田実氏とは?
亀田センセイご本人が、北村紗衣氏に「また」言及した直後*8、「亀田先生については最初から誤爆だろうに」と以下のように擁護(?)めいた引用リツイートをしていた原田実氏。皮肉にも、その後、引用元である亀田センセイのツイートは、センセイご自身によって削除されております。嗚呼、無情……。
※以下のツイートは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
亀田先生については最初から誤爆だろうにhttps://t.co/CWchC98JRk
— 原田 実 (@gishigaku) 2022年1月19日
恐縮ながら、自分も原田氏の上記のツイートを、さらに引用リツイートさせて頂きました。
この原田実氏のツイートからも、引用元の亀田俊和氏のツイートが、今になってこっそり削除されていることが分かります。恐縮ですが、前後の文脈から類推し、削除されたと推定される亀田氏のツイート(間違いの場合は、訂正致します)のスクショを貼っておきます。#亀田俊和 #亀田先生 https://t.co/V8sAFIoeF5 pic.twitter.com/WlVVULf999
— kafkaesque (@kafkaesque1924) 2022年2月10日
原田氏は、本邦でも数少ないという偽史・偽書の専門家(?)であり*9、数年前にベストセラーとして一世を風靡した『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの正体』(星海社新書)の著者でもあります。
余談ですが、上記の『江戸しぐさ~』の担当編集者(当時)だったのが、例の呉座騒動の主犯格の一人でもある平林緑萌氏です*10。平林氏の不用意かつ破廉恥な言動には、被害者の北村氏も呆れ果てておられました。
※以下のまとめなどは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
歴史の研究を大事にしてるんなら何でもログとりましょうね。 https://t.co/FxPB0yp0Wy
— saebou (@Cristoforou) 2021年3月18日
このたびの北村さん(@Cristoforou )、そして過去の北守さん(@hokusyu82 )に対する不適切な発言に対し深くお詫びするとともに、その任に留まることが適切でないと判断いたしましたため、中国史史料研究会の顧問を辞任いたします。https://t.co/DmBULeFeP8
— 平林緑萌 (@moegi_hira) 2021年3月23日
また、志学社からもお詫びのリリースを下記の通り出させていただきました。読者の皆さま、取引先の皆さまにご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。https://t.co/nQLylsovUC
— 平林緑萌 (@moegi_hira) 2021年3月23日
繰り返しになりますが、北村さんへの謝罪は下記の通りです。誠に申し訳ございませんでした。 https://t.co/iGd6NlT3Hy
— 平林緑萌 (@moegi_hira) 2021年3月23日
また、過去に北守さん(藤崎さん)の業績を揶揄する発言を行なっていたことも事実です。当該ツイートは下記の通りです。早々にご指摘頂いていたにも拘らず、謝罪が遅れましたこと、深く恥いる次第です。大変申し訳ございませんでした。 https://t.co/qZ3Ayxdr4y
— 平林緑萌 (@moegi_hira) 2021年3月23日
「歴史の研究を大事にしてるんなら何でもログとりましょうね。」という北村氏の平林氏への突っ込みは、ある意味、亀田センセイにも耳が痛いでしょう。本邦を代表する天才歴史学者が、日本中世史研究の大家たるプロの歴史家が、ご自分の「歴史」の記録(ログ)たるツイート、自称「ネット保守」「新保守主義者」「ネット右翼の代表格」のネット論客・HN【はむはむ】としてのブログなどもこっそり削除してしまった理由は不明ですが。
尚、平林氏が観念して、なし崩し的に謝罪に追い込まれたのは、上記の北村氏と共に被害者の一人でもあった、北守氏の告発ツイートなどもきっかけだったようです。
※以下のツイートは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
ところで呉座氏の周辺で同じように悪口を言い続け、何も反省していない呉座氏以上の卑怯者についても、私は許しているわけではあひません。たくさんいますが、二名だけ名指しすると平林緑萌と塚本英樹です。 https://t.co/o6kkU8AiVa
— 北守 (@hokusyu82) 2021年3月21日
閑話休題。原田氏は、呉座騒動時もこれまた亀田センセイへの擁護(?)リツイートをしておられました。どうも亀田センセイに何某かのシンパシーを感じられていたようです。無論、それ自体は何ら悪くはありませんが。
※以下のツイートは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
亀田氏は網野氏のことを「日本が嫌いなのに、なぜ日本史を研究したのだろう」と「疑問」を呈しただけで、網野氏を「批判」したのではない。
— いいぬま まさゆき (@historian_chop) 2021年11月28日
因みに、上記の「亀田先生については最初から誤爆だろうに」の引用リツイートの後も、原田氏は亀田センセイの熱心な信者と思しき方と、熱く語り合っておられました。ううむ、後付けで恐縮ですが、亀田センセイの周囲は、認知の歪みがパラレルワールドへと通じておられるようです。あ、ひょっとすると、異世界にも通じている可能性が。
※以下のツイートは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
亀田先生(平山先生も)は気鋭の歴史学者というだけで誤爆されてて端から見ても本当に気の毒だったけど、その件で謝罪した人いるのかな?当時先生は中世史とアイドル関連RTしかしてなかったハズだ。 https://t.co/Ho7REQekIX
— 長瀞遷都運動 (@kugibat1052) 2022年1月19日
未だに攻撃している人は幾人もいます。
— 原田 実 (@gishigaku) 2022年1月19日
今だに続けているというのは理解ができませんね。事実関係がはっきりしても尚続けるのは単純に亀田先生を傷つけたいだけ、というドス黒い悪意を感じます
— 長瀞遷都運動 (@kugibat1052) 2022年1月19日
単に自分が攻撃対象を見誤っていたことを認めたくない(あるいは見誤っていたということ自体思い浮かばない)だけのように思えます。
— 原田 実 (@gishigaku) 2022年1月19日
余談ながら、と学会員の原田実氏は同じく学会員(当時)だったライターの唐沢俊一の盗用事件*11についても、唐沢本人を全面的に擁護しておられました*12。この事実は、意外に知られていない可能性もあります。
※以下のツイートは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
この機会に唐沢俊一さんのトラブルに関して私の意見を述べておきます。もちろん、それはと学会の見解ではありえませんし、唐沢さん本人とそのことについて話し合ったことはないのでそこに唐沢さん本人の意見が反映されているわけでもありません。
— 原田 実 (@gishigaku) 2013年4月1日
80年代くらいまでの雑学系書き物の世界ではライターも版元側も著作権を含む知的財産権の扱いに対し、現在に比べてはるかに鈍感でした。出典明示無しでの引き写しはしばしばでしたし、版元にも煩瑣な出典注記を避けるところや参考文献提示を嫌がるところがありました。
— 原田 実 (@gishigaku) 2013年4月1日
ちなみに私自身、物書きとしての基礎を仕込まれたのが八幡書店だったので、そうした一昔前の雑学系(オカルトも雑学です)物書きの欠点を引きずっているところがあるので自戒したいところです。
— 原田 実 (@gishigaku) 2013年4月1日
当時は現在のようにインターネットで情報を拾ったり、amazonでいながらにして短期間に参考文献を集められるような環境がなかったためにライターも版元も時間胃に追われる仕事では、現在からすれば手抜きに見えるような裏取りですまさざるをえませんでした。
— 原田 実 (@gishigaku) 2013年4月1日
また、初出時に参考文献が省略されていた雑誌連載が単行本化される場合なども版元では引き写しのチェックなどに無頓着でした
— 原田 実 (@gishigaku) 2013年4月1日
また、引き写しの本の著者が引き写しに気付いた場合でも、同業者同士ということで落としどころがあっさり見つけるということもしばしばでした。
— 原田 実 (@gishigaku) 2013年4月1日
唐沢さんは(そして私も)物書きとしてはそうした古い時代を引きずっているタイプなわけで、その部分が現在の常識と矛盾することもありえます。
— 原田 実 (@gishigaku) 2013年4月1日
したがって唐沢さんの仕事に対して検証が加えられるというのは現在の常識にのっとった物書きのルールが形成され、定着していく過程の一つに位置付けられるでしょう。
— 原田 実 (@gishigaku) 2013年4月1日
で、その問題と別に私は次の著書のテーマとの関連で唐沢さんの知識と見識に敬意を表するべきものと考え、この度も対談をお願いした次第です。
— 原田 実 (@gishigaku) 2013年4月1日
もとより、お友達*13の手癖の悪さ、他者の表現を平然と踏みにじる剽窃行為を公然と庇う原田実氏の真意は不明です。というか、原田氏も唐沢も表現者でありながら、著作権法について実は殆ど知らないだけの話であって、これこそ非常識なのでは?盗用事件後の唐沢の対応に至っては、どう考えても問題外でしょう。また「雑学王」などと、一時期もてはやされた唐沢の雑学知識が、実は間違いだらけであったことなども判明しております。
※以下のまとめは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
mandanatsusin.cocolog-nifty.com
いずれにしても、亀田センセイは唐沢俊一と同様に、歴史界隈で偽史・偽書研究の「権威」として名高い原田実氏から暖かい激励(?)のお言葉を頂いたこともあり、さぞかし勇気づけられたと推定されます。不謹慎ながら、周囲に自慢しても宜しいかと存じ上げます。
*1:→ とある科学のメルトダウンー或る人文科学者の肖像 - 亀田俊和検証委員会
*2:同人誌の巻末の奥付に、発行年月日が記されていた。
*3:一方で、連れ合い(?)のお方のお写真などは、流石にぼかしなどの加工が入っていましたが。
*4:又は「しろ父」。
*5:『はむはむの煩悩』(新・はむはむの煩悩)など。
*6:もとより、ネット上では無く、現実世界における院生・ポスドク時代の「亀田俊和」氏としての話です。
*7:自分の思い違いであれば、すみません。
*8:→ 君の人生は輝いているか①・イントロダクション - 亀田俊和検証委員会
クソゲー世界は歴史家にも厳しい世界ですー改めて、呉座騒動の発端こと亀田俊和氏の舌禍(?)を振り返る - 亀田俊和検証委員会
原田 実|著者|河出書房新社 尚、「偽史・偽書の専門家」という原田実氏の肩書は、Amazonの『江戸しぐさの正体』(星海社新書)の「著者について」の説明文にも見掛けられます。
*10:→ 平林緑萌 on Twitter: "原田実さんから「江戸しぐさ」検証本の原稿を全ていただきました。現在、僕がゼロ校ゲラの作成作業中です!"
*11:→ 唐沢俊一『新・UFO入門』盗作騒動もくじ: 漫棚通信ブログ版
*13:その後、唐沢がと学会を正式に退会したことなどもあり、現在は疎遠になっているらしいです。