亀田俊和検証委員会

歴史学者・亀田俊和、呉座勇一氏らの『歴史の真実』の他、日本史界隈、本邦のアカデミズムの闇などを検証しているブログです。

楽園のハレムー検証・亀田俊和氏の台湾通信~その陸~

亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。

・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件(呉座騒動)」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。

kensyoiinkai.hatenablog.com

kensyoiinkai.hatenablog.com

kensyoiinkai.hatenablog.com

「匿名で悪口スクショが続々と…」呉座勇一氏“中傷投稿”問題、渦中の北村紗衣氏が語る顛末 | 文春オンライン

自分を責める気持ちが湧いてきて…呉座勇一氏“中傷投稿”問題、北村紗衣氏が語る「二次加害の重み」 | 文春オンライン

呉座勇一「炎上」事件で考える、歴史家が歴史修正主義者になってしまうということ | ハーバー・ビジネス・オンライン

知識人「言論男社会」の深すぎる闇…「呉座勇一事件」の背景にあったもの(後藤 和智) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)

令和三年・呉座の乱:ロマン優光連載183 (2021年3月26日) - エキサイトニュース

ベストセラー『応仁の乱』呉座勇一さんを名古屋大教授らが提訴 「オープンレターを削除する義務ない」 - 弁護士ドットコム

武蔵大准教授の北村紗衣氏、甲南大非常勤講師を提訴 「ツイッターで名誉毀損された」 - 弁護士ドットコム

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 もう一葉の写真は、最も奇怪なものである。まるでもう、としの頃がわからない。頭はいくぶん白髪のようである。それが、ひどく汚い部屋(部屋の壁が三箇所ほど崩れ落ちているのが、その写真にハッキリ写っている)の片隅で、小さい火鉢に両手をかざし、こんどは笑っていない。どんな表情も無い。謂わば、坐って火鉢に両手をかざしながら、自然に死んでいるような、まことにいまわしい、不吉なにおいのする写真であった。奇怪なのは、それだけでない。その写真には、わりに顔が大きく写っていたので、私は、つくづくその顔の構造を調べる事が出来たのであるが、額は平凡、額の皺も平凡、眉も平凡、眼も平凡、鼻も口もあごも、ああ、この顔には表情が無いばかりか、印象さえ無い。特徴が無いのだ。たとえば、私がこの写真を見て、眼をつぶる。既に私はこの顔を忘れている。部屋の壁や、小さい火鉢は思い出す事が出来るけれども、その部屋の主人公の顔の印象は、すっと霧消して、どうしても、何としても思い出せない。画にならない顔である。漫画にも何もならない顔である。眼をひらく。あ、こんな顔だったのか、思い出した、というようなよろこびさえ無い。極端な言い方をすれば、眼をひらいてその写真を再び見ても、思い出せない。そうして、ただもう不愉快、イライラして、つい眼をそむけたくなる。
 所謂いわゆる「死相」というものにだって、もっと何か表情なり印象なりがあるものだろうに、人間のからだに駄馬の首でもくっつけたなら、こんな感じのものになるであろうか、とにかく、どこという事なく、見る者をして、ぞっとさせ、いやな気持にさせるのだ。私はこれまで、こんな不思議な男の顔を見た事が、やはり、いちども無かった。

太宰治『人間失格』

前回のエントリーでも取り上げましたが、亀田センセイと同じ京都大学出身のネット論客・青識亜論氏のツイッター凍結騒ぎ、それをきっかけとした同氏のなりすまし垢及び自作自演の偽旗作戦などが発覚した事件。その波紋が、依然として収まっていないようです。

※以下のツイートなどは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

togetter.com

 反フェミニズム嫌韓……私見ですが、「人の評価は点では無く線。」というご指摘だけは、ある意味、現在の亀田センセイも該当する可能性があると思われます。センセイご本人からすれば、甚だ不本意でしょうが……。

 

●「亀田俊和の台湾通信」第4回*1から

 生まれて初めて台湾に行き、これまた生まれて初めて大学公募の面接を受けて帰国した数日後、 日本語学科の事務室から携帯電話に連絡が来た。私が学科の審査を通過し 、 文学院(日本の大学の文学部に相当する)の審査に進んだという通知であった。いまだによく知らないのであるが、台湾大学の審査は 、書類審査→学科→学部→最終と4 段階となっているらしい。それはともかく、文学院の審査のために私の代表著作1点を提出するようにとのことであった。

 当時の私の代表作は(今でもそうだが)、『室町幕府管領施行システムの研究』(思文閣出版、2013 年)である。この本が刊行されたとき、 当然私は著者として何冊もスペアを持っていた。 しかし公募のたびに提出し、何度も落とされたため、提出できる予備の分が尽きていた。

 そのため、また新たに購入しなければならない。しかしこの本は、1万円を超える高額の書物である。当時の私にとっては、かなり痛い出費である。しかも今回も駄目だった場合を想定して、念のために複数冊購入しておかなければならない。そもそも4ヶ月前に応募した際、この本も併せて郵送した記憶があるのだが… …とも思ったが、仕方ないのでまた購入して郵送した。このとき、 本書刊行時に思文閣出版取締役部長であった原宏ー氏と担当編集の田中峰人氏に改めてお世話になった。この場を借りて、改めて感謝したい。 

亀田俊和「亀田俊和の台湾通信:第4回」(『中国史史料研究会』会報第3号)

 無事、第3ハードルの面接を乗り越えて、最後の難関(?)となる最終審査まで辿り着いた亀田センセイ。とりあえず、この場をお借りして、おめでとうございます!とだけ言っておきましょう。今となっては、嘆息しかありませんが……。

 ところで、亀田センセイご自身は、後にベストセラーとなった『観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い』(中公新書)ではなく、処女作にして初の単著でもあった『室町幕府管領施行システムの研究』(思文閣出版、2013 年)こそご自分の代表作だと考えておられるようです。これは少し意外でした。

www.shibunkaku.co.jp

 まあ、学者云々はさておき、良くも悪くも、一説にはライターとしての本質などは、その処女作に凝縮されているとも言われています。文学研究などでも、対象となる作家の処女作は多かれ少なかれ、注目される傾向があると思います。夏目漱石然り、太宰治然り、三島由紀夫然り、フョードル・ドストエフスキー然り、ウィリアム・フォークナー然り。そして、自分のアイコンたる、ドイツ語で作品を書いたオーストリア・ハンガリー帝国(現在のチェコ)のプラハ出身のユダヤ人作家フランツ・カフカ然り。

 中には、所謂「一発屋」で、結果的にであれ、大傑作となった処女作だけで消えていく書き手も少なくありませんから……。

 いずれにせよ、亀田センセイの「代表作(処女作)」も、きちんと取り上げたいものです。歴史学者亀田俊和」の本質を掘り下げる意味でも。

 ところで、上記の『室町幕府管領施行システムの研究』(思文閣出版、2013 年)。版元の「媒体紹介」によると、大阪歴史学会が発行する会誌『ヒストリア』(2014年6月、244号)で、同書を呉座勇一氏がレビューしていたとか。遺憾ながら、まだ未読ですが……恐らく、否定的な書評などでは無い可能性が高いと思われます。同時に、当時から亀田センセイと呉座氏の関係は悪くなかったらしい事実も、改めて確認できるでしょう。

 ともあれ、こうしてお友達(?)同士、身内の「お手盛り」で評価し合っていたらしい狭い「歴史ムラ」*2の実態も伺えます。別段、それ自体は何ら悪くはありませんが……つくづく、仲良きことは美しき哉」です。呉座界隈(?)の「友情」って美しいですねえ。

 そう言えば、友情云々で想起しましたが、呉座氏の裁判などをクラウドファンディングで支援するとかいう話は、あれからどうなったのでしょうか*3いつの間にか、有耶無耶になったような気が……。

※以下のまとめは、ご参考までに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

togetter.com

 呉座氏も、先日、オープンレターの差出人のお一人と「和解」されたとのことです。これを機に、亀田センセイも麗しき「友情」の証として、呉座氏の裁判などを金銭面でご支援されることを、改めてご提案致します。

 何しろ「当時の私にとっては、かなり痛い出費である。」と、公募の度に定価10,780円もの高額な代表作『室町幕府管領施行システムの研究』(思文閣出版、2013 年)を自費で購入されておられた亀田センセイ。確かに、現在の一般的なサラリーマンなどの可処分所得からしても、この出費は幾ら必要経費だったとはいえ、当時の亀田センセイにとって大きな負担であったことは間違いありません。

 一方で、亀田センセイは四十路を超えても、生活費などはご実家からの仕送りで、がっちりと確保。特撮アイドルオタクなどの高貴なるご趣味の他、前出の呉座氏らとの交際費なども、ご自身の印税・原稿料・バイト代等の収入から捻出し、きちんと貯金も心掛けていらっしゃったそうで「現代の高等遊民」として本当におめでたいことです。

 ご本業であれ、ご趣味であれ、ご自分の大好きなことに、ご自身が稼いだお金を存分に使えるのは最高の環境だと思います。嗚呼、羨ましい。口幅ったい言い方になりますが、つくづく羨ましいです!ご実家の仕送りで食べるご飯は、おいしゅうございましたか?

 その後、晴れて亀田センセイは台湾大学日本語文学系助理教授の教職に就かれ、ベストセラー『観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い』(中公新書)の印税などもあり、「現在」は懐にも余裕があられると推定されます。もとより、下世話な「推定」であり、大変恐縮ですが。

 以上のことなどを踏まえても、亀田センセイが、呉座氏をご援助されても罰は当たらないと思います。相次ぐ訴訟の連発で金欠に喘ぐ呉座氏も、亀田センセイが経済的に支えてくれるというならば、大変有難く、感涙にむせばれることでしょう。

 こうして事務的な手続きを進めて天命を待つ一方、 もう1つの懸案事項を解決する必要があった。中公新書の件である。台湾大学に採用されると、 要領の悪い私はこの本を執筆することができなくなってしまうので、何としても日本にいるうちに完成させなければならなかった。

 私は、当初からこの本のテ ー マを観応の擾乱にしようと考えていた。 よく誤解されるが、呉座勇ー 『応仁の乱』(中央公論新社、 2016 年)が大ヒットしたので二番煎じを狙ったのではない(それは『観応の擾乱』のあとがきにもきちんと書いたのだが……)。ただし、『高一族と南北朝内乱』(戎光祥出版、 2016年)・『足利直義』(ミネルヴァ書房、同年)・『征夷大将軍護良親王』(戎光祥出版、2017年)と、 他社から依頼された著書の執筆に追われていたので、開始がここまで遅れたのである。 また担当編集の上林達也氏が、 応仁の乱以上にマイナーな戦乱である観応の擾乱をタイトルに据えることに、 当初難色を示していたことも確かである(このこと自体が、二番煎じなどではない何よりの証左であるが)。しかし結局、観応の擾乱が採用され、また事情を話して刊行も急いでいただけることとなった。

亀田俊和「亀田俊和の台湾通信:第4回」(『中国史史料研究会』会報第3号)

 手元にある『観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い』(中公新書、2017年7月25日初版 2017年8月10日3版)「あとがき」(p249~253)で、著者の亀田センセイは本書を執筆するに至った当時の経緯や動機、上梓の意義などについて熱く語られております。しかし、改めて確認したところ、「呉座勇一」のお名前も、「応仁の乱」等の具体的な名称なども「あとがき」には一切出てきません。殊更に呉座氏の主著にして大ベストセラー『応仁の乱』(中公新書)と、『観応の擾乱』(同)との違いを強調した記述も無く、遺憾ながら、上記の『応仁の乱』云々は亀田センセイの記憶違いだと考えられます。

 もとより、自分が購読したのは3版なので、初版の「あとがき」とは記述に食い違いがある可能性もありますが。

 二番煎じ云々も、著者の亀田センセイご本人や担当編集者の方の思惑はどうであれ、結果的に版元の中央公論新社が、呉座氏の『応仁の乱』(中公新書)が火付け役となった室町ブームに便乗することになってしまった側面は否めないと思います。

 ここまで大騒ぎして、これで不採用だったらまたまた世間からいい物笑いの種にされるなあと思っていた。6月上旬には和歌山県海南市春日神社で開催された大塔宮十番頭祭に参加し、呉座勇ー氏の講演を聴いた。前日、和歌山大学の海津一朗先生に現地周辺の史跡をご案内いただき (この辺、記憶があいまいである)、その夜なぜか2人きりでカラオケに行き、欅坂46の「二人セゾン」を熱唱し、翌日二日酔いで苦しんだ。
 それはともかくこんな日々を過ごしていたのであるが、6月下旬、遂に正式に採用されたという連絡が到来した。

亀田俊和「亀田俊和の台湾通信:第4回」(『中国史史料研究会』会報第3号)

 念願叶って、台湾大学への採用が決定した亀田センセイ。この場をお借りして、改めて祝福させて頂きます!最終審査まで進んだ自信なのでしょうか、センセイは予め結果が分かっていたような口ぶりですが……気のせいですね。恐らくは。

 そして相も変わらず、亀田センセイと呉座氏という類稀な大天才同士の固い「絆」と親密な交流ぶりが伺えて、我ながら実に微笑ましい気分になりました。鏡を見ると、恐らく、ひきつった「笑顔」を浮かべている可能性もあったでしょう。

 さて、恐縮ながら、話は突然変わりますが……世の中には、貧困や劣悪な家庭環境などの諸事情から、努力に専念させてもらえない、努力の仕方さえ教えてもらえない。所謂「ロールモデル」となる人にも恵まれない。身近にアル中や薬物中毒者などを抱え、家族からの虐待やDV被害、学校での陰湿なイジメ等で進学もままならず、大人になってもそれらの後遺症に苦しんで日常生活を送るのも四苦八苦の方も少なからずいます。

 そもそも、大学に進学したくても経済的な理由で進学できない方。進学しても、学費や生活費を稼ぐためにやむを得ずバイト三昧の多忙な日々を送る苦学生の方。卒業後も、奨学金という名の学生ローン地獄の艱難辛苦を味わっている方も、多数おられます。

「女性」という性別だけで、医学部の入試において、事実上の門前払いの不当かつ理不尽な差別を受け、人生そのものを根底から狂わされた女学生の方々も!

 そういった方々に比べて、亀田センセイや呉座氏は、まさに稀代の大天才に相応しい破格の高待遇を受けられておるようで、何よりです。天才と凡人との扱いには、かくも雲泥の差があるのですね。ある意味では、当然と言えば、当然なのでしょうが。恐らく、近年の一部の日本史界隈も「選択と集中」が大原則であると推測されます。

 不遜な言い方で恐縮ですが……天才の天才たる所以は、ご自身の努力や才能だけではなく、生まれ育った環境や人脈・金脈。そして性別などが必要不可欠な要素であることを、お二人は芸術的なまでに体現していらっしゃると推定されます。

 そもそも、呉座氏の母校でもある東大生の約60%が、世帯年収950万円以上という、まさに身も蓋も無いデータもある位です。残念ながら、本邦では経済力と学力、さらに経済的環境と人的環境などには、一定の相関関係があるようです。

※下記のまとめなどは、ご参考なまでに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。

www.nenshuu.net

leon-study.com

 ここで、恐縮ですが、2018年に発覚した医学部不正入試事件に関する当時の呉座氏ご本人の有難きお言葉の一部を拝借し、非礼を百も承知で「社会的成功者」たるお二方に賛辞を呈したいと思います。

kensyoiinkai.hatenablog.com

 

「お坊ちゃまどもの自己実現なんて知らんがな!!!」

 

 ……繰り返しますが、亀田センセイも呉座氏もご自分たちで撒いた種は、ご自分たちで責任を持って刈り取って下さい。それが「大人」として、一端の「社会人」としての責務だと思われます。

 まあ、お二方には仕事に疲れた気分転換などに、上述の太宰治の『人間失格』と合わせて、夏目漱石の自伝的小説『道草』でもお勧め致します。既読ならば恐縮ですが……ある意味、明治時代を代表する「社会的成功者」に群がった二本足のハイエナ軍団などが、実に生々しく描かれた傑作なので。

 ついでと言ってはなんですが、改めて『道草』の主人公・健三の言葉で締めくくりたいと思います。悪しからず、ご了承下さい。

「世の中に片付くなんてものはほとんどありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るからひとにも自分にも解らなくなるだけの事さ」
 健三の口調は吐き出すように苦々しかった。

夏目漱石『道草』

 今後とも宜しくお願い申し上げます。 


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*1:原文(自分が購読している『中国史史料研究会』会報第3号P26)では、何故か表記が「第5回」となっていますが、明らかな誤記です。正しくは「第4回」です。恐らくは、編集などのミスによるものかと推定されます。

*2:個人的には、こうした呼称は趣味ではありませんが、ここでは敢えて使わせて頂きます。悪しからず、ご了承下さい。

*3:ネット論客としてスターになった俺は、日本中世史界隈をも無双するー亀田俊和氏のHN【はむはむ】時代の栄光の軌跡を追う~其の肆~ - 亀田俊和検証委員会