・亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。
・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件(呉座騒動)」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。
・当ブログへのご意見、ご感想及び情報提供などにつきましては、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。場合によっては、謝礼等も前向きに検討致しますので、宜しくお願い申し上げます。
higakitakashikensyoiinkai@gmail.com
・当ブログですが、これが(恐らく)今年最後の更新になります。悪しからず、ご了承下さい。
・ご存知の方も多いでしょうが、PHP研究所から発売中の月刊誌『歴史街道』(2023年1月号)の「特集2 鎌倉幕府を倒した男 新田義貞」にて、亀田センセイが寄稿されておられます。「総論 本来の武家政権への扉は、この男が開いた」(同号p104~109)と題した論考なのですが……末尾の結論において、以下のように述べられていました。
義貞が果たした歴史的役割は、なんといっても鎌倉幕府を倒したことですが、私見を言わせていただくと、鎌倉幕府はいわば〝失敗作〟の政権です。将軍を頂点とした政治体制を取れず、補佐役である執権職の北条氏が強大な権力を握り、朝廷さえも凌ぐといういびつな構造でした。
しかし、鎌倉幕府から室町幕府になり、将軍を頂点とした本来の武家政権のあり方が実現しました。その扉を開いた武将という意味で、新田義貞の功績を改めて評価してもいいのではないでしょうか。
亀田俊和「総論 本来の武家政権への扉は、この男が開いた」(『歴史街道』2023年1月号 PHP研究所)p109
「新田義貞の功績を改めて評価してもいい」という亀田センセイの論旨には、大筋で同意致しますが……。個人的には「鎌倉幕府はいわば〝失敗作〟の政権です。」という鎌倉政権(鎌倉幕府)に関する評価などについては、異論もあります。
ともあれ、ご興味あるお方は、最寄りの図書館、或いは書店(Amazonなども含む)でご確認、ご購読下さい。
・インボイス問題で【イスカリオテのユダ】としての裏切り者、卑劣漢の本性を剝き出しにした表自界隈の教祖にして参院議員の赤松健(自民党)ですが……結局、同問題について何ら釈明も行わないまま、今日から平然とコミケに参加するそうです。恐らく、信者や漫画家仲間たちに囲まれて、キャッキャウフフな日々を送るのでしょうが、そんな暇があったら、国政報告会でも開催しろよ!と言いたくもなります。
そんな中、森山塔のペンネームでも知られ、ある意味、「表現の自由」の最前線で常に戦ってきた漫画家・山本直樹氏のインタビュー記事が大反響を呼んでおりました。
※以下のツイートなどは、ご参考なまでに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
▼投票するほうが #馬鹿だと思う自公の画像を何でもいいから一枚あげろ
— 九郎政宗 🕊️【∃】🌈🚩🖖 (@claw2003) 2022年12月23日
はい。(@∀@)つ
※【参考】≫赤松健さん、公約にしていたインボイスの延期・中止を諦める「内側から戦うという言葉を信じて一票投じたのに」「こうなると知ってた」 https://t.co/EnhKv3URyK pic.twitter.com/g9BWV5pBPU
なるほど
— 摩訶迦旃延🖤💙❤🐬🫐❤️ (@rimirinarisa) 2022年12月29日
コミケを政治利用すると https://t.co/LkuoYccOxx
レドマツの「内側から政治を変える」でしたっけ。もはや既にむなしい響きですね。自民党では何もできないことが分かっていたのに応援していた連中もどうかしてますわ。 https://t.co/ej9rgHHZnh
— 鷲尾 拓 (@prolegomena1783) 2022年12月27日
「漫画を読んで性犯罪にはしるってことをやった人がいたとしたらその人は現実とフィクションを混同しているし、そういうのを捕まえて漫画のせいでやったんだろうっていうのも現実とフィクションを混同してる」
— TORI MIKI/とり・みき (@videobird) 2022年12月27日
漫画家・山本直樹はなぜ反表現規制論者に冷ややかなのか【前編】 https://t.co/nrhOssCIdM
トレンドに山本直樹の名前が上がり、過去そういう記事を見るたび「ついに捕まったか」と早合点するもすべて同名の別人だったのが、今回は「漫画家」と書いてあるので「ああ今度こそ本当に」と思ったら、自分も関係していた件
— TORI MIKI/とり・みき (@videobird) 2022年12月28日
レドマツダーヤマ含めて、この人以上に「表現の自由」について戦ってきた実作者なんてほとんど居ないでしょ。そういう人に取っちゃそりゃ表自連中の大騒ぎごっこなんてそりゃマジメに与するに値しないでしょうよ。 / “漫画家・山本直樹はなぜ反表現規制論者に冷ややかなの…” https://t.co/U4UCdkzeOo
— 瀬川深 Segawa Shin (@segawashin) 2022年12月28日
→これ、それほど難しいことでもないはずなんだけど、深慮が苦手で軽挙妄動が得意な表自の人々はわりと本気で「山本はサヨクだからフェミに叩かれない」ぐらいのことを言い出しかねないのが恐ろしい。https://t.co/Gqu5TXkDP9
— 瀬川深 Segawa Shin (@segawashin) 2022年12月28日
さしておかしな事も言ってないと思うけど、時世の読めないオールド左翼だからみたいなリアクションしてる層は相当ヤバいと思いますよ。
— 御神楽 (@rena_mikagura) 2022年12月29日
漫画家・山本直樹はなぜ反表現規制論者に冷ややかなのか【前編】https://t.co/7nnWesWYYX
「表現規制と戦う普通の日本人」に対して、これまで表現規制を受けてきた漫画家がキレている話。
— トリエユウスケまたは松竹亭青七 (@toriyun) 2022年12月28日
山田太郎、赤松健支持者をぶった斬っている。
ご意見ごもっとも、という感じ
漫画家・山本直樹はなぜ反表現規制論者に冷ややかなのか【前編】 - ブッチNEWS(ブッチニュース) https://t.co/9kMjVXwgSN
漫画における表現の自由を守れと主張しているのに、山本直樹氏を知らないのか。
— 猫重力 (@catsgravity137) 2022年12月29日
これが「表現の自由の戦士」の平均なんだろうな。
自分の好きなエロコンテンツにしか興味がない。
いきなり「サヨクガー」とか言い出すあたりも、山本氏が記事の中で批判している「表現の自由の戦士」そのもの。 https://t.co/Sf86E4ch0T pic.twitter.com/3j6fgyNHvd
そしていきなり、「山本直樹を知らなければ表現の自由について"語ってはいけないのか"」などと被害妄想みたいなことを言い出す。
— 猫重力 (@catsgravity137) 2022年12月29日
漫画におけるそれを守れと主張する立場なのに山本氏を知らない不勉強な人は、守りたいのは表現の自由自体ではないのではと疑われて当然。https://t.co/7lO2cifcX1
赤松健の支持者で、エロ絵広告を批判した尾辻かな子に対して「立憲民主党は処分せよ」「今後も絶対当選させてはならない」と主張していた「表現の自由の戦士」
— 猫重力 (@catsgravity137) 2022年12月29日
山本直樹を知らなかった無知を指摘された途端「神羅万象全ての表現について知っていないといけないのか」と逆ギレhttps://t.co/RHsR1NQiNg pic.twitter.com/zVOTvJaFzb
……自分としては成人漫画の巨匠でもあり、『レッド』などの大作もある、あの山本直樹氏がブチ切れたくなる気持ちも、痛い程分かります。特に赤松健と、その信者や取り巻きに代表される表自界隈の懲りない面々には。
閑話休題、赤松健が当選してから約5ヶ月間、その動向をヲチしていて気付いたのは……現在、漫画界などが最優先で取り組むべき、取り組まなければならない喫緊の課題でもあるインボイス問題をずっと棚上げにして、半ばはしゃぎ回っている赤松を周囲が誰一人として諫めようとしないことでした。
いや、当選以来、暗に「赤松先生、インボイス問題は……?」と切り出すお友達さえ殆ど皆無に近かったのです。
「漫画家・赤松健」への人気投票だ!と言わんばかりに、先の参院選で「政治家・赤松健」への投票を呼び掛けるなどした漫画家仲間たち……くどいようですが、応援演説までした森田崇、森川ジョージ、松山せいじ氏らも概して沈黙気味の傾向が。
ご自分たちが先頭に立って旗振り役を務めて国政の現場へと赤松本人を送り出したのに、良い意味で𠮟咤激励したり、突き上げて「育てる」ことさえしようとしない。これでは所謂「お任せ民主主義」と変わらないではないか、と自分などは頭を抱えたものです。ただでさえ、あらゆる意味で超軽量級の赤松は、政治家に向いているとは言い難い人材だというのに。嗚呼……。
が……!?
結果論であれ、「インボイス反対」の業界人などの票を、「インボイス推進」の自民党に丸ごと献上するための「撒き餌」として、赤松健は最大限機能したとも言っても過言では無いでしょう。
自民党からすれば、これを以て「インボイス推進が民意であり、業界の総意であり、有権者の信認も得られました!」などと都合良く「厳粛」に受け止めている可能性もあります。何度でも言いますが、赤松健が選挙で公約に掲げた「インボイス反対」など、赤松本人や周囲の漫画家仲間たちなどが、勝手に喚き散らしていただけの話であって、自民党としての正式な公約ではありませんので。
せめて赤松が「(税調)会長に一任」と党の方針として正式に決定するまでの約5ヶ月間。黒幕であれ、内外で署名活動なり、「インボイス反対」の世論を盛り上げる活動を多少なりともしていたら……良い意味で、少しは違う未来があった可能性も。
誠に遺憾ながら、表自界隈の誰かさんたちのせいで、来年からのインボイス制度の導入が確実視される情勢になってしまいましたが……ギリギリまで粘り強く撤回などに向けて、精力的に動く方々には頭が下がります。
一方で、同問題の責任の所在などは、今からでも並行してハッキリさせるべきだと思います。赤松一派による「歴史修正」というか、「赤松伝説」ならぬ「赤松神話」の創造によって、史実が歪められる事態だけは、避けたいところですが。
・鑑定留置終了の期日が年明けにも迫り、大阪拘置所内での近況などが徐々に漏れ聞くようになった山上徹也容疑者と、同容疑者とアンチフェミニスト・ミソジニスト(?)としての因縁が、図らずも生じてしまった呉座勇一氏。
一部の観測では、山上容疑者の公判が始まるのは、約2年後になるそうですが……。
※以下のツイートなどは、ご参考なまでに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
文鮮明に50年仕えた
— hirotan (@hirokot76308968) 2022年12月28日
統一教会元幹部 阿部正寿氏
「被害者の方には本当に申し訳ない事をした。私は死ぬ前に本当の事を言う。献金問題で問題を起こしたのは、元凶は文先生です。韓国の統一教会です。献金 300億持ってこいとか、絶対逆らえなかった」#報道1930 pic.twitter.com/TA8sVitim3
山上のツイート@333_hillが、呉座さんの件に何回も触れていて、不謹慎ながら笑ってしまったw
— さおだけ (@LXkUwNddLyXWQ89) 2022年7月18日
山上のツイートって、歴史的なテロ事件の参考資料として、永久に残っていくだろう。すると、呉座さんの件も後世まで残るのか。あの人は、つくづくやらかしたんだなあ。 pic.twitter.com/m5BrCj1wTa
例の人がよく使う言葉に、「呉座氏」があるのか… pic.twitter.com/Kd4g6VL6pb
— ゆうりん (@yurin20220507) 2022年7月19日
山上徹也容疑者の全ツイートを計量分析して見えた、その孤独な政治的世界(伊藤 昌亮) @gendai_biz
ジェンダーのところに呉座さんの名前が・・・
2022/08/12 11:56
山上徹也容疑者の全ツイートを計量分析して見えた、その孤独な政治的世界(伊藤 昌亮) @gendai_biz
頻出固有名詞が安倍、石破、バイデン、天皇、呉座、ホリエモン。なにかに囚われてる感はあるわな。
2022/08/12 12:53
頻出固有名詞が安倍、石破、バイデン、天皇、呉座、ホリエモン。なにかに囚われてる感はあるわな。 / “山上徹也容疑者の全ツイートを計量分析して見えた、その孤独な政治的世界(伊藤 昌亮) @gendai_biz” https://t.co/XlCeYTeJ8x
— くいっぱ (@kuippa) 2022年8月12日
『文藝春秋』(2023年1月号)記事「〈ペンタゴン文書入手〉北朝鮮ミサイル開発を支える統一教会マネー4500億円」の一部のスクショ(同号p156~157)です。
尚、同記事によると、DIA(米国防総省情報局)の報告書には「1991年に4500億円、1993年に300万ドルの寄贈を行った後、北朝鮮は統一教会との関係を確立した」という趣旨の詳細な記述があるそうです。同報告書では、統一協会が日本人信者たちから搾り取った献金が韓国・香港経由で北朝鮮に流れており、それらが核やICBMの開発に使われた可能性があるとのことです。
又、本邦の統一協会系企業(ダミー会社?)によるロシア太平洋艦隊からの潜水艦12隻の購入と、北朝鮮への売却についても、DIA報告書では企業名などが明記されるなど、かなり詳細に分析されているそうです。
さらに筆者の韓国人ジャーナリスト・柳錫氏らの独自取材によれば、2004年4月にも統一協会は北朝鮮に約30億円もの資金援助をしていたらしいです。恐らく、これも原資は日本人信者から騙し取った献金などでしょう。
因みに、最近の統一協会は、来夏に金正恩とのトップ会談を目指しているとか。会談の仲介役としては、カンボジアのフン・セン首相に依頼しているそうです。
安倍元首相と統一教会の話から何とか話をそらそうとしている人達の言論パターンが完全に分析されているの草 pic.twitter.com/jfXUMPctl3
— 春某髭候 (@shunbousikou) 2022年8月7日
●大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の感想など
本題、と言っては何ですが……先日、最終回を迎えたNHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』について、少しだけ色々と感想など語ってみたいと思います。
自分としては……率直に申し上げて、近年でも稀に見る大傑作というか、大満足の大河ドラマでした。特に、源頼朝の死後、あの「13人の合議制」が、事実上のデスゲームが開幕!死の椅子取りゲームが始まってからは!?
中でも主人公・北条義時役の小栗旬氏の好演が印象的でした。物語初期は、田舎の純朴な好青年だった義時が、幾多の戦場という「修羅場」を潜り抜けて、時代の激流とドロドロした政争の大渦に巻き込まれていく内に……ロシアのウラジミール・プーチン大統領のような冷酷非道な為政者、極悪非道な「悪党」、「本物のワル」へと闇堕ちしていく過程が……!?
自分などは、ある意味、皮肉な笑いが止まりませんでしたが(失礼)……和田義盛を騙し討ち同然で打ち取った回など、自分のある知人は「観ていて気分が悪くなった。北条なんて滅びればいいんだよ!」などと吐き捨てるように呟いていました。それでも、知人もまた最終回まで目が離せなかったそうです。
不謹慎ながら、最終回は「仁義なき戦い 鎌倉バトルロワイアル 完結編・京都戦争」などと勝手に命名して盛り上がっていました。申し訳ございません。
※以下のツイートなどは、ご参考なまでに掲載したものであり、自分はこれらのご見解に賛同している訳ではありません。宜しくお願い致します。
この記事すごく良いです。
— 🎄沙羅🎄 (@gion_syouja) 2022年12月14日
どのように時代考証をしてドラマが作られていたのかが分かります。
時代考証は脚本に口出しできないって時代はもう終わりなのかも。
ガッツリ考証した上での「創作」なのですよ。この大河ドラマは。#鎌倉殿の13人
https://t.co/LM79Woiu3u
記事の紹介RTなのに反響をいただいて恐縮です…
— 🎄沙羅🎄 (@gion_syouja) 2022年12月15日
史実の隙間を埋める神脚本でありながら三谷氏はそんなに詳しくなかったことにもビックリですし、詳しい方々からは人物像の描かれ方が吾妻鏡とは違う事に落胆される声も聞こえていたので、考証ってどうなってるんだろうと思っていました。
ということは呉座氏が考証を担当したらどうなっていたかという心配はやはり杞憂ではなかったということに……
— さとうしん (@satoshin257) 2022年12月15日
>RT
そういや、鎌倉大河、今日で最終回だけれど、つくづく「女性蔑視」の強い呉座某が時代考証でなくてよかったと思う。政子はじめあれだけ多くの女性の劇中での活躍が阻害されたかもしれなかったし。
— 雪野 (@snowgrow) 2022年12月18日
また、女性蔑視な言動を公的に許さないという意思表示にもなっただろうし。
呉座勇一先生が早くに時代考証降板したのはわかる様な。
— maha_vairocana (@maha_vairocana) 2022年12月15日
応仁の乱で鮮烈に歴史家として名を挙げた先生、エンタメ優先で史実捻じ曲げまくる偉い脚本家先生の三谷幸喜氏と合う訳ない。#鎌倉殿の13人
『鎌倉殿』とフェミニズムとの関係でいえば、トウの物語の結末が政子と実衣とシスターフッドを結ぶことだったのがよかったと思いました。 https://t.co/shJXi0JDPY
— 北守 (@hokusyu82) 2022年12月27日
「ポリコレ満載の大河ドラマの時代考証しても面白くないですし。時代劇はポリコレに従わないエクスキューズがしやすい最後の砦なので何とか守りたいですがね。」と発言してる人が、NHKの大河で時代考証って、さすがにちょっとリスク高いのでは…… pic.twitter.com/PgUj5HTtHj
— 宇宙猫ながよ🧼 (@Nagayo0318) 2021年3月21日
「鎌倉殿の13人」の時代考証を依頼していた歴史学者の呉座勇一氏より、自身のツイッター投稿の一部内容が不適切であった責任を取り、降板したいとの申し出がありました。番組制作サイドもその事実を確認し、降板していただくことにしました。
— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) 2021年3月23日
呉座勇一先生による「女性」や「他者」への発言・批判集(※アーカイブ)
これまでも何度も折に触れて語ってきましたが……源実朝のクィア描写といい、フェミニズム要素といい、脚本をご担当された三谷幸喜氏の慧眼及び筆力などには、脱帽致します。良い意味で、最新のトレンド、世界の潮流を踏まえて、ご自身の価値観などをアップデート。それを創作の世界にも積極的に取り込んで、上手く消化していく力量など、様々な意味で参考にもなりました。
とりわけ史実と創作を絶妙なバランス感覚で折り合わせて、その隙間も埋めるような形で上質の作劇(ドラマ)に落とし込んでいくのは、神業とも言うべきものだったと思います。時代考証をご担当された一人でもある創価大学文学部教授の坂井孝一氏も上記のインタビュー記事で明かしておられますが……良い意味で三谷氏との知性溢れる「真剣勝負」の連続でもあり、考証の過程で、同氏のアイデアに基づくご指摘により、隠された史実の状況証拠まで出て来た程だったそうです。
呉座界隈、日本史界隈では呉座勇一氏のまさかの降板を嘆く声も依然としてありますが……自分としては、呉座氏の呉座騒動による降板は、結果的に「正解」だったと結論付けたいと考えます。呉座氏ご本人には、大変恐縮ではございますが、あのまま『鎌倉殿の13人』の時代考証をご担当されていたら、と思うと。
無論、「ジェンダー・フェミニズムに関するカウンセリング」を受講された現在の呉座氏は、以前とは良い意味で別人だろうと信じたいですが。というか、フェミが!ポリコレが!云々と五月蠅い表自界隈の連中、赤松健や森田崇・松山せいじ両氏なども、三谷氏の爪の垢を煎じて飲んだらどうですか、と言いたくもなります。
呉座氏に関しては今後に期待したいところですが……翻って、自称「ネット保守」「新保守主義者」「ネット右翼の代表格」のネット論客・HN【はむはむ】として健筆も振るっておられた亀田センセイの場合は、微妙だと存じ上げます。
どちらかと言えばリベラルな作風・価値観の三谷氏と、あの皇国史観の大家・平泉澄に私淑しているらしい亀田センセイとでは、根本的に馬が合いそうにもないかと。無論、今後、センセイが他の脚本家の大河ドラマで、時代考証をご担当される可能性はあるでしょうが。この際、センセイも呉座氏同様、カウンセリングを……いえ、失礼致しました。
余談ながら、来年の大河ドラマ『どうする家康』の時代考証をご担当される平山優氏については、三谷氏と組んだ『真田丸』での実績もあるので、大過なく全うされるかと考えております。教育者としては「?」な部分もある平山氏ですが、歴史学者としては本邦でも指折りの存在だと存じ上げますので。
平山氏も、呉座氏や亀田センセイの「ご対応」などを反面教師にするだろうと予測しております。
最後になりましたが、当ブログ『亀田俊和検証委員会』をご愛顧頂きまして、ありがとうございました。来年も宜しくお願い申し上げます。
それでは、皆様方、良いお年をお迎え下さい。